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COLUMN[コラム]~手話で語ろう(7)~

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大阪府河内長野市

■職場でも手話を広げたい
岡田さん
※ろう者…聴覚に障がいのある人のうち、手話を意思疎通の手段として用いる人

私は、岡山県で生まれました。3歳の時に熱が出て、その時に打った注射の副作用で耳が聞こえなくなったと聞いています。
大阪には5歳のころに引っ越してきました。幼稚部から高等部までろう学校(現聴覚支援学校)に在籍し、幼稚部では、毎日母に付き添ってもらい電車で通っていました。
中等部までは、口話(相手の話す内容を口の動きで読み取る方法)の練習を毎日しました。手話を使うことは当時禁止されていましたので、手話を使っている子がいると先生から叱られていました。
私が手話を使い始めたのは高等部に入ってからでした。そのころには、先生が手話を使って授業をしていました。最初は手話が分からず困ったのですが、先生から指文字(手話による50音)を教わったり、先輩の手話を見て真似をして身に付けました。
卒業してから2年間は印刷の仕事に、その後はコンピューターを作る工場に20年間勤務し、就労継続支援A型事業所を経て、現在は就労継続支援B型事業所に通っています。
幸いなことに、今まで勤務していた職場では手話のできる人がいたので、コミュニケーションは比較的困りませんでした。手話が分からない人とも口話や筆談でコミュニケーションをとるのはとても楽しく、好きな野球や阪神タイガースの話題で盛り上がることもあります。
しかし、昨今のコロナ禍で、マスクをしている人が増えて、相手の言っていることが分からず、思わず相手のマスクを外してしまいそうになったことがありました。
ろう者にとって、一番のコミュニケーション方法は手話です。みなさんに手話を少しでも知ってもらえると、とてもうれしいです。

〇覚えておきたい簡単な手話
「阪神タイガース(虎)」
両手の指先を頬にもっていき、同時に左右に開く
(※詳細は本紙またはPDF版でご覧ください。)

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