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[特集]投票は自らの意思表示(1)

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大阪府河内長野市

■選挙権、使ってる?
昨年4月に大阪府知事選挙と大阪府議会議員選挙が行われました。
前回は府議会議員選挙が無投票のため府知事選挙のみが執行されましたが、全体の投票率や年代別投票率に変化はあったのでしょうか?
選挙を振り返りながら、本市の取り組みなどをあわせて紹介します。

○本市の各年代層の投票率の比較(平成31年と令和5年)

○投票率の現状は
昨年4月に執行された大阪府知事選挙・大阪府議会議員選挙の投票率は、大阪府知事選挙が46.98%、大阪府議会議員選挙が47.74%でした。
一方、本市の投票率は大阪府知事選挙が51.63%、大阪府議会議員選挙が51.36%となり、ともに50%を超え、府内全体の投票率を大阪府知事選挙では4.65ポイント、大阪府議会議員選挙では3.62ポイント上回る結果となりました(大阪府知事選挙における本市の投票率は、大阪府内の全市の中で3番目)。

○若年層を含め投票率が上昇
本市の投票率は従前より若年層の投票率が相対的に低く、2016年6月に選挙権年齢が18歳に引き下げられ7年が経ちますが、未だ若年層ほど投票率が低い傾向が続いています。
しかし、今回の大阪府知事選挙では前回(H31)投票率が低い若年層を含め、多くの年齢層で前回投票率を上回る結果となりました。
本市における各年代別の投票率結果(抽出調査/大阪府知事選挙・上表)をご覧ください。最も大きく変化があったのが40歳代です。40歳代の前回投票率は33.56%でしたが、今回の投票率はそれを12.32ポイントも上回る45.88%となっています。
他の年齢層に目を向けると、18歳・19歳は前回の投票率を7.27ポイント上回る32.08%でした。20歳代はほぼ横ばいでしたが、30歳代は前回投票率を6.61ポイント上回る39.10%となり、同様に、50歳代は6.20ポイント増の50.47%、60歳代は6.46ポイント増の67.34%、70歳代は70.05%と微減するも、依然高い投票率であるとともに、本市において最も高い投票率の年齢層となっています。最後に80歳代は7.72ポイント上回る52.30%となり、幅広い年齢層で投票率が上がっており、市全体としては前回の投票率を上回りました。
有権者の選挙に対する意識と国の施策、そして若い世代の投票率については、今後も注目される点です。

■選挙啓発4コマ漫画について
大阪芸術大学短期大学部の林日出夫准教授の指導のもと、同学部の広瀬和奏(わかな)さんが描いてくれました。
(※選挙啓発4コマ漫画は本紙またはPDF版でご覧ください。)

○4コマ漫画作者コメント
今回、4コマ漫画を描くにあたり、私自身の体験を元に描きました。初めて選挙に行った時に感じた緊張感と大人の一員になる覚悟を描きました。このマンガが選挙に行く一つのキッカケになってほしいなと思います。

■[インタビュー interview]投票の棄権は「これからの世代」の不利益に
大阪府知事・府議選挙投票立会人 垣添(かきぞえ)さん

○投票立会人に応募した経緯を教えてください
私が政治に興味があることを知っている親から、投票立会人の募集記事が載った広報紙を渡され、「こういうの募集しているよ」と教えてもらい応募しました。

○選挙に興味を持った理由はありますか?
難波に出かけた時のことなのですが、そこでたまたま街頭演説を目にしたのがきっかけです。確か参議院通常選挙だったと思います。演説をしていた候補者の名前は忘れてしまいましたが、当時中学生だった私にとって、その光景はまるで有名人を見ている気分になったのを覚えています。

○実際に投票立会人をやってみた率直な感想やイメージを教えてください。
率直な感想としては、ずっと座っているので少し疲れました。席に座って不正をチェックするのが投票立会人の仕事だと思っていましたので、そこはイメージどおりでした。

○周りに投票立会人をした人はいますか?
投票立会人はいないですが、アルバイトで選挙事務に従事した友人はいます。有権者の入場整理券をバーコードで読み取ったり、案内を行ったりしたという話を聞き、自分もやってみたいと思いました。

○投票しましたか?
はい。当日投票をしました。投票日前に投票ができる期日前投票という制度があるのは知っていましたが、最初の選挙は投票方法の原則である当日投票にしました。
また、一番最初に投票所に行って空虚確認(投票箱の中が空であることを確認する)をしたいと思っていたのですが、残念ながら寝過ごしてしまいました。

○実際に投票した感想は?緊張しましたか?
緊張はしませんでした。むしろ、投票に行ったことへの「うれしさ」の方が大きかったです。

○どのようにして立候補者の情報を集め、投票しましたか?
立候補者の施策を知る情報源として、新聞だけでなく「選挙公報」や「選挙運動用ビラ」などがあると思いますが、私は立候補者や主要政党のホームページも見ました。そして、どちらかと言えば立候補者個人よりも政党を重視しました。
個人の施策や主張は政党の方針に基づくものなので、その元である政党の内容に重きを置いているというのが理由です。また、政党のホームページの方が見やすく、わかりやすいような気がします。

○若者に「選挙」は“身近で大切なもの”として投票に行ってもらうために必要だと思うことはありますか?
私たちが投票した政治家や政党が今以上に若者向けの施策を打ち出し、有権者に何かを変える姿や変えた姿を見せることが必要だと思います。
また、若い世代の人の中には「自分の一票だけでは何も変わらない」と思う人が多いかと思いますが、そう思う人が全員もっとポジティブ思考になれば投票率も上がると思いますし、これからを担う若者が投票を棄権することは、将来の不利益につながるので、もっと政治に関心をもってほしいと思います。

○垣添さんは今後も投票に行きますか?
もちろん今後も投票には行きます。

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