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自治体の皆さまへ

情報ひろば「安全安心」

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大阪府河内長野市

■災害に備え、今一度確認を
令和6年能登半島地震の被災地支援に派遣された本市職員の中から、避難所支援を行った2人の体験談を通して、災害への備えを改めてご確認ください。

私たちは、1月21日から避難所になっている石川県の輪島中学校で支援を行いました。周辺道路は災害派遣の車が多く、道路も崩落し、亀裂が入っているため、かなりの渋滞が起こっていました。テレビなどで見ていた光景を目の当たりにして、現実なんだと実感しました。
災害が発生して3週間ほど経っていたこともあり、親戚の家などへの2次避難も始まっていましたが、未だ400人ほどが教室や体育館など学校全体を使って避難生活をされていました。避難所におられたのはほとんどが高齢の方でしたが、パニックになることもなく、落ち着いていたように感じます。
支援はコロナ療養班、流動班、衛生班の3班に分かれて行い、私たちはコロナ療養班と流動班として24時間交代で活動しました。主に自衛隊から運ばれる食事の配膳や物資の補充、ごみの回収、段ボールベッドの組み立てなどを行います。コロナや腸炎など感染症を防ぐために設けられた居住区では、自身が感染しないよう、使い捨てのサージカルガウンを着用し、常に消毒するなど細心の注意を払いました。

避難された方は長い時間を避難所で過ごしているので、「新聞を読みたい」とおっしゃる方が多く、自衛隊が用意するお風呂は楽しみの一つになっていました。食事は常時食べられるように準備していましたが、カロリーの高い食事が多いので、新鮮な野菜が提供できるようになればいいなと感じました。
また、運動場が使える状態でなかったのですが、子どもたちが少しでも体を動かせるように、教室に畳を敷いて段ボールハウスを作り、キッズルームを整備しました。お絵描きやカードゲームを楽しめ、女性職員がいることで、女の子や親御さんも安心だったと思います。

人を探していた時に、「○○さんならここにいるよ」と一緒に避難している方に教えてもらうこともあり、いざという時の地域のつながりの大切さを感じました。被災地では徐々に仮設住宅を整備し始めていますが、まだまだ支援は必要です。少しでも普段の生活ができるようサポートするために、物資的な支援だけでなく、居住区を区切るなどのプライバシーに配慮した空間づくり、個別のメンタルケアが求められていると思いました。

災害発生後、3日ほどで支援が届き始めるので、被災後3日間の食料と携帯用トイレは必須です。本市も災害に備え物資の備蓄を進めていますが、一人ひとりが事前準備をしっかりとしていただく必要性も感じます。避難経路の確認や近所、親戚との連携なども大切です。市ホームページにはハザードマップをはじめ、準備する物資の一覧などを掲載しています。また市公式LINEでは仮想避難訓練もできます。これを機会に、LINEや災害メールの登録をご検討ください。

○市では、府などと連携して被災地支援を行っています。本市の支援状況などは下記のとおりです(2月14日現在)。
人的支援:
・緊急消防援助隊大阪府大隊への職員派遣…延べ18人
・応急危険度判定活動…職員2人派遣(輪島市・内灘町)
・避難所等での被災者支援…職員延べ4人派遣(輪島市)
・給水活動支援…職員延べ6人派遣(穴水町)

問合せ:危機管理課

■災害が起こる前に準備しましょう
○非常持ち出し品チェックリスト
地震などの災害はいつ起こるか分かりません。家に大きな被害がなくても、停電や断水によって、食事やトイレに困ることが考えられます。食料や水の備蓄はできているか、無いと困るものは何かなどを「非常持ち出し品チェックリスト」を使って考えてみましょう。

○トイレの処理セット
断水や配水管の不具合、停電時に、トイレを衛生的に使うために必要になります。凝固剤と処理袋がセットになっていて、使用後は普通ごみと一緒に捨てることができます。一日のトイレの回数の平均は、一人5〜7回です。排泄(はいせつ)の我慢や水分を控えることは、健康に悪影響をおよぼしますので多めに備えておきましょう。

○地図情報システム「かわちーず」
本市の地図情報システム「かわちーず」に、災害危険区域などの情報を掲載しています。土砂災害警戒区域や、浸水想定区域などを事前に確認し、災害発生時にスムーズな行動をとれるようにしておきましょう。

○デジタル避難訓練で災害対策を
市公式LINEでデジタル避難訓練ができます。表示される質問に回答することで必要な避難情報や避難までの行動を確認できます。
「メインメニュー」→「防災」→「デジタル避難訓練」からいつでも訓練できます。

○大阪防災アプリの活用を
大阪府域や市内の気象注意報や警報、地震・津波・台風に加え、熱中症や線状降水帯、自治体からの避難情報など、多様な防災情報を確認できます。ぜひご活用ください。

問合せ:
・危機管理課
・大阪防災アプリについては府災害対策課【電話】06-6944-6183

■コミュニティ助成事業で防災備品を整備
野作町自主防災組織が、宝くじの社会貢献事業として実施しているコミュニティ助成事業(宝くじ助成金)を活用して、テントや発電機などの防災備品を整備しました。

問合せ:危機管理課

■STOP特殊詐欺
○還付金の振り込み誘導は詐欺
特殊詐欺の被害にあわないように、詐欺の手口や被害状況を解説します。
場所:三日市市民ホール(フォレスト三日市内)
日時:3月10日(日)午後1時30分〜3時(受付は午後1時〜)
※当日直接会場へ。

問合せ:三日市小学校区まちづくり協議会の大原さん
【電話】63-7610

■運転者講習会
日時・場所:下表のとおり
・講習は午後7時〜8時(4月6日のみ午前10時〜11時)
・受付は午後6時30分〜(4月6日は午前9時30分〜)

内容:最新の交通事故発生状況や事故の傾向などの講話と啓発映像の上映
持ち物:運転者講習受講カード
※当日直接会場へ。

問合せ:
・都市計画課
・河内長野市交通安全自動車協会【電話】53-3092

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