今年も10月の第3土・日曜日である、10月19日、20日に秋祭りが行われました。秋祭りは収穫を祝う祭りで、祭日には、御神燈(ごしんとう)を掲げ、御神霊(ごしんれい)を家ごとにお迎えします。大祭日には、村々から地車(だんじり)を飾り、曳き唄を唄いながら神社に集まり、にわか芝居を演じて奉納します。町内には17台の地車があり、それぞれ建たけみくまり水分神社(通称水分(すいぶん)神社)、壹いち須す何か神社、磐船(いわふね)神社に宮入りします。建水分神社では、御神霊を神輿(みこし)に担ぎ、御旅所(おたびしょ)にお連れし、御旅所に地車が集まります。
◆石川地区
一須賀・大ケ塚・山城・東山
◆白木地区
白木・長坂・今堂・寺田・南加納・北加納・平石
◆中地区・河内地区
馬谷・芹生谷・中・神山・寛弘寺・下河内
《今年の様子》
19日は、昼過ぎから雨が降り出し、雨合羽姿の地車となりました。20日は秋晴れとなり、複数の地車が集まるパレードでは町内外のたくさんの人が集まりました。
◆にわか芝居
地車の舞台で行われる奉納芸。上方芸能の原点ともいわれ、古典的なものや漫才のようなものなど、地区ごとに特色ある芝居がみられる。
◆口上(こうじょう)
にわか芝居の前置き。「東西東西、東西東西とは鳴物をば打ち沈めおきまして…」など文句は各地区で異なる。
◆でんでん
宮入りのときなどに行われる地車のパフォーマンス。
左右に揺らす〈横しゃくり〉
前輪を高く持ち上げる〈差し上げ〉
名もなき各地区独自のパフォーマンスも見どころ。
■だんじりの特徴
◆地車の作り
地車の前部に張り出した縁があり、にわか芝居の舞台となる。このような作りは石川流域で見られることから石川型といわれ、他地域の地車より大きく重たい。
◆練り歩き
全速力で駆け抜けることはなく曳き唄を響かせながら、ゆっくりと地元を練り歩く。綱を出せば子どもも一緒に曳くことができる。
◆掛け声
「ちょうさじゃー」
「よっさいこーら」
曳き唄の合間に勢いの良い掛け声で祭りが盛り上がる。
◆彫り物
古くから受け継がれる地域文化財である地車には、龍や唐獅子などの彫りが施されている。
■宮入り
昔は人家が集まる所には神社があり、村ごとに宮入していましたが、明治末の神社合祀(合併)により、現在は3つの神社に複数の地車が集まります。
◆磐船神社
平石
◆建水分神社
芹生谷・中・神山・寛弘寺・白木・長坂・今堂・寺田・南加納・北加納・下河内
◆壹須何神社
一須賀・大ヶ塚・山城・東山
※詳しくは広報紙P2.3をご覧ください。
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