6月4日(火)に初日を迎えた6月定例会議で、森田町長が今後の町政に関する所信を表明しました。今月号では、所信表明を紹介します。
■住みよいかなん
このたび、本年3月24日執行の町長選挙におきまして、河南町長として引き続き、町政運営の舵取りを担わせていただくことになりました。
この場をお借りしまして、皆さまに深く感謝し、心からお礼申し上げます。
河南町のリーダーとして舵取りを行うという重大な仕事を担うということに大きな喜びを感じるとともに、将来を担う世代にまで持続可能なまちを築き上げていかなければならないという重大な責務に対し、改めてその重責に身の引き締まる思いであります。
私は、人口が減少する時代にあって、「住みよいかなんみんなが輝くまちづくりを目指して」を念頭に、「住みやすいまちへ」「子育て・教育のまちへ」「まちの魅力、創造のまちへ」「住民サービスと行財政改革を推進するまちへ」の実現を住民の皆さまと一緒になって、進めてまいる決意であります。
◆住みやすいまちへ
近年は、地震災害や土砂災害、風水害など、全国各地で起こる数々の災害を目の当たりするにつれ、自然の脅威を改めて痛感させられます。
今後も気候変動の影響により、災害の更なる頻発化・激甚化が懸念される中、河川改修や急傾斜地崩壊対策などを通じて、減災対策を推進してまいります。
いつ訪れるともわからない自然災害の備えを平時から整えておくことが必要であります。大規模災害発生時には、自助・共助の観点が極めて重要であることから、タイムライン防災を推進し、地域の住民の皆さまがとるべき行動を定めたコミュニティタイムラインの策定や地域版ハザードマップの作成を支援してまいります。
災害への備えとして、地域住民のコミュニティ活動の中心的役割を果たす地区集会所について、避難所としての活用も踏まえ、改修を進めるとともに、今年度は防災倉庫の整備にも努めてまいります。
本年4月1日から、5市2町1村で構成する大阪南消防組合がスタートしました。消防広域化により消防力が強化されましたが、引き続き、消防・救急体制と地域に根差した消防団の充実に取り組んでまいります。
他市町村との境界や地区間などに防犯カメラの設置、地区が設置する防犯灯や防犯カメラに対する一部助成を実施いたします。地域における防犯ボランティア組織による青色回転灯防犯パトロールや見守り活動など、地域ぐるみの防犯対策への支援などの取組みを行ってまいります。
すべての世代が安心して幸せに暮らせる、持続可能なまちとするためには、高齢者の皆さまが安心して暮らせるよう、医療・介護サービスの充実に取り組んでまいりました。子育て世帯、高齢者や障がい者、生活困窮者などすべての住民の皆さまが地域社会の中で安心して暮らせるよう、町や社会福祉協議会などが中心となって、一人ひとりが豊かに安心して暮らせる地域共生社会に向け、重層的な支援体制の取組みを進めてまいります。
新型コロナウイルス対策について、5類に移行したとはいえ、感染者が発生していることから、予防接種などその対策に努めてまいります。また、健康寿命の延伸を図るべく、国民健康保険では、30代からの特定健診を実施し、その他各種健診や保健指導などの体制整備に取り組んでまいります。
また、公共交通については、富田林市、太子町、河南町および千早赤阪村の4市町村で構成する「地域公共交通活性化協議会」で検討を重ね、1日も途切れることなく、運行を開始することができました。ご協力とご理解をいただきました皆さまに、改めて、お礼申し上げます。
住民ニーズに応じた誰もが移動しやすい、住みやすい公共交通サービスを確立していくことは、乗務員不足への対応、運行経費に伴う財源の確保など、さまざまな課題が想定されますが、住民の生活活動を支援する持続可能なまちを目指して、新たなモビリティサービスの導入など、地域の活性化および住民福祉の向上に寄与する公共交通の実現を目指してまいります。
住みやすいまちに向け、誰もが安心して楽しんで、日常の生活をできるまちづくりを進めてまいります。
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