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考えよう・人権

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大阪府泉大津市

人間が人間らしく生きるために、すべての人が等しく持っている権利、「人権」について考えるコラムです。

■大切な命を守るために
想像してみてください。目の前で突然人が倒れたら、あなたはどのような行動をとりますか?倒れた人の意識、呼吸がない。このような状態では、バイスタンダー(現場に居合わせた人)が直ちに応急手当をしなければ、脳は5分ほどで回復不能なダメージを負うとされていて、救命率が低下します。
もし、倒れた人が自分の大切な人なら応急手当を積極的に実施するでしょう。一方、見ず知らずの人ではためらう人が大半ではないでしょうか。しかし、その見ず知らずの人も誰かの大切な人でしょう。目の前で人が倒れたら勇気をもって応急手当を実施してください。消防本部では、正しい応急手当の方法を身につけていただくため、救命講習を開催していますので、お気軽にご相談ください。
また、救急隊は119番通報を受けて、傷病者(病気やケガをした方など)のもとへすぐに駆け付け、救急活動を実施しています。しかし、近年、救急出場の増加などで、傷病者のもとへ到着する時間が全国的に延伸しています(令和3年中119番通報から現場到着までの全国平均時間9・4分(対前年比0・5分増)本市では6・6分(対前年比変わらず))。
令和4年中、本市救急隊によって病院搬送された人のうち、約6割は入院の必要がなく外来受診のみで帰宅される軽症者で、中には「救急車で行けば早く診てもらえるから」などの理由により、必ずしも救急車が必要ではない状況で救急要請をされるケースも見受けられます。
救急車は数に限りのある資源です。1分1秒を争う本当に救急車を必要とする方のもとへ、救急隊がすぐに駆け付けることができるように、救急車の適正な利用をお願いします。
人は誰もが生きる権利を有し、一人ひとりの命は平等です。その命を守るためには、一人ひとりの理解と協力が必要で、救急隊だけでは問題を解決することはできません。
誰かの大切な人の命を守るために、勇気ある行動と救急車の適正利用を心がけましょう。
詳しくは、4ページの「9月9日は『救急の日』」をご覧ください。
※本紙をご確認ください。

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