■内国勧業博覧会と泉大津(3)
第4回内国勧業博覧会の開催地を巡っては、堺商業会議所が一番に候補地として名乗りを上げ、大阪がそれを後押ししました。しかし、東京・京都も手を上げたため、第4回京都、第5回大阪、第6回東京での開催に決まりました(第6回は開催されず)。
第4回内国勧業博覧会は1895(明治28)年に京都市岡崎公園で開催され、出品者7万3,781人、出品数16万9,098点、入場者数113万6,695人に達しました。泉大津市からは、上条村から紡績木綿で1人、大津村から毛布、真田紐、肩掛などで4人が出品し、白毛布を出品した小川平助は有功三等を受賞しています。
博覧会がきっかけとなり、明治維新後の激動のなかで経済が停滞していた京都に、にぎわいが戻り、道路・旅宿などの整備が進み、京都の観光都市としての基礎が作られたのです。
◇企画展「博覧会の歴史―内国勧業博覧会と泉大津―」を開催中
場所:シープラ
期間:2月4日(日)まで
問合せ:生涯学習課
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