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考えよう・人権

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大阪府泉大津市

人間が人間らしく生きるために、すべての人が等しく持っている権利、「人権」について考えるコラムです。

■日本でデフリンピックが開催されます
今年2024年は、4年に一度のオリンピックとパラリンピックがフランス・パリで開催され、熱戦の数々が記憶に焼き付く、思い出に残る素晴らしい大会となりました。
これらの大会に続いて、来年には「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」が開催されます。
デフリンピックとは、デフ+オリンピックのことです。デフ(Deaf)とは、英語で「耳が聞こえない」という意味であり、耳の聞こえない人や難聴の人を対象とした4年に一度開催される国際的なスポーツ大会です。
1924年から始まり、2025年に100年目を迎える節目の大会に、初めて日本で開催されることになりました。
”目に見えない障がい“といわれる聴覚障がいは、スポーツをするうえで、聞こえる人に比べて、非常に不利な面があります。
一つは、周囲から得られる情報が少ないことです。
例えば、審判の笛の合図や競走の出発音が聞き取れず、場面に応じた対応をすることに難しさがあります。またチーム競技では、聞こえないことを補うため、チームメイトとは常にアイコンタクトが必要であったり、手話の活用もコミュニケーションで重要になります。
個人種目についても競技の中で重要な、使用するスポーツ用具の音や風の音などの周囲からの音を得にくいという困難さがあります。
もう一つは、体のバランスをとりにくい、ということです。耳には体のバランスを保つという機能があるためです。
デフリンピックは、このような聴覚に障がいのある人のために配慮された21の競技で実施される大会であり、今回、初めて日本で開催されることは、聴覚障がいをはじめとする、障がい者に対する理解を深めてもらうきっかけとして、とても意義があります。
「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」を機に、改めて障がい者に対する理解や関心を深め、すべての人が個性を尊重し合いながら共生する地域社会の実現をめざしてみませんか。

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