考えよう・人権

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人間が人間らしく生きるために、すべての人が等しく持っている権利、「人権」について考えるコラムです。

■すべての人の人権が守られた社会の実現を目指して
「人権は大切である」と何となくわかってはいるものの、いざ「〝人権〟とは何でしょうか」と問われると、明確に答えることが難しいと感じたことはないでしょうか。
人権とは、「全ての人が生まれながらに持っている、人間として幸せに生きる権利」です。自分だけにあるものではなく、誰もが持っているものであり、誰にとっても身近でかけがえのないものです。
しかしながら、私たちのまわりには、インターネット上に個人の名誉やプライバシーを侵害するような投稿がされたり、外国人や性的マイノリティ(LGBTなど)に対する偏見や差別といったさまざまな人権問題が依然として存在しています。
では、どのようにすると、こうした人権を侵害する行為をなくせるでしょうか。
私たちが生きている社会は、年齢や性別、住んでいる場所や職業などが違う人々が集まって成り立っています。人は、一人で生きていくことはできず、家族や友人、地域や学校、職場などで多くの人と関わり合いを持って、支え合いながら生きています。
また、私たち一人ひとりは、性格や個性、価値観などが違い、同じ状況に遭遇しても感じ方や考え方は異なります。
「自分さえ良ければいい」と一方的に自分の意見を主張し、相手の考えや意見を聞くことなく、自分勝手な考え方や行動だけを優先していては、誰かの権利を侵害してしまう恐れがあります。
自己と他者の違いを認め、お互いの人権を尊重する意識を持つことは、人権侵害をなくしていくための重要な一つの要素です。
私たち一人ひとりが、自分を大切にすることに加え、相手も自分と同じ一人の人間として、気遣いや思いやりを持ち、そして、こうした気遣いや思いやりが社会全体に広がっていくことが、誰もが生きやすく、暮らしやすいと実感できる社会へとつながっていきます。
すべての人の人権が守られた社会の実現を目指して、改めて人権について考えてみませんか。