■池上曽根弥生学習館のみかた(3)
池上曽根弥生学習館の展示ホールの床は、ガラス貼りです。その床下に、池上曽根遺跡の中心から見つかった大型掘立柱建物の柱穴と柱材、そして大型くりぬき井戸の井戸枠を展示しています。これは平成7(1995)年7月の発掘調査で発見されたもので、池上曽根遺跡の知名度を全国区に押し上げた貴重な資料です。展示ホールは、この大型掘立柱建物などが見つかった調査現場から、遺構の方位・配置そのままに、北に300m移動した地点にあります。ガラス貼りの床を歩くと、「1995年7月のある日の発掘調査現場」の上を浮遊しているような感覚を味わいながら見学できます。
ガラスの上をそーっと歩いてみてください。奥まで進み振り返って、ホール内の柱材と、展示ホールの周囲におかれた石柱を一望し、その一つ一つに柱が建ち、床や屋根がかかるところを想像すると、弥生時代の人々が築いた建築に触れることができます。
問合せ:生涯学習課
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