■泉大津の銀行
子どものころのお正月の楽しみといえば、やっぱり「お年玉」。すぐに気前よく使った人、堅実に貯めた人と、使い方はさまざまですが、貯金をするために銀行に行って口座を開設した人も多いのではないでしょうか。
日本の銀行は、1872年に公布された国立銀行条例に基づき、翌年に設立された第一国立銀行(現みずほ銀行)が始まりです。その後、1879年の条例改正を経て、全国に多くの銀行が設立され、1902年には1,836もの銀行が設立されました。
この時代の流れのなか、1912年に泉大津地域に本店を置く大津銀行(本店:大津村下条大津)が設立されました。これは、もともとこの地にあった三林銀行(本店:南池田村・現在の和泉市)大津出張所が閉鎖されることを受け、地域に銀行が必要だとの声が高まり、設立されたものです。取締役は大津村村長も務めた横山英太郎ら10人。資本金は50万円で、支店などはなかったようです。1926年に辻林銀行と合併するまで営業しました。
問合せ:生涯学習課
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