文字サイズ
自治体の皆さまへ

《特集》知っていますか?9月10日は下水道の日 下水道のことを知ろう

1/25

大阪府熊取町

「下水道の日」は、下水道の役割と普及についてアピールを行う日です。
下水道は、汚水をキレイにするだけでなく「雨水を排除」する大きな役割があります。
そのことを踏まえて一番被害の多い台風シーズンの9月10日を「下水道の日」としました。
見えないところで私たちの安全・安心で快適な生活を支えている、普段はなかなか目にすることができない下水道の働きをご紹介します。

・家庭や工場で出た汚水は下水道管を通って貝塚市にある処理場に運ばれます。
・処理場に運ばれた汚水は、大きなゴミや砂を取り除いた後、微生物によって汚れが分解されます。
・微生物や消毒によってキレイになった水は大阪湾に放流されます。

■下水道には4つの大きな役割があります
1,街を清潔にする
生活雑排水や工業排水が直接川へ流れることがなくなるため、街が清潔に保たれ、虫や悪臭の発生を防ぎます。

2,身近な環境を守る
家庭や工場から出た汚水は、下水道管を通って下水道処理場(中部水みらいセンター)に運ばれます。
そこでさまざまな処理が行われ、きれいになった水は大阪湾に放流されます。

・実際には、川の水はキレイになっているの?
熊取町の下水道は昭和63年度から整備を開始しました。
整備当初から現在に至るまで、町内を流れる3河川(雨山川、見出川、住吉川)の水質をBODグラフで見ると、下水道の整備が進むにつれて、河川がキレイになっていることがわかります。
※昭和63年から令和4年までの水質の折れ線グラフは本紙をご覧ください。
(注釈)BODとは、水質汚濁の指標の一つであり、数値が大きいほど水質が悪化していることを表します。
1リットルあたり5ミリグラム以下:コイやフナが棲めます
1リットルあたり3ミリグラム以下:アユが棲めます

3,街を浸水から守る
市街地の雨をすみやかに排除することで、街が水浸しになることを防ぎます。

4,エネルギー・資源を創る
下水処理場でキレイになった水を再生水として利用したり、処理過程で発生したバイオガスによる発電や下水汚泥を肥料・建築資材として利用するなど、新たなエネルギー・資源を生み出しています。

■「住みたい、住み続けたい、いつか帰りたいまちを支えるくまとりの下水道」を実現するための熊取町下水道ビジョン!
(計画期間:令和3年度~令和12年度)

▽3つの計画
1,ストックマネジメント計画
施設を大切に使っていくための維持管理計画です。これまでに整備した下水道管をテレビカメラなどで点検・調査します。

熊取町の下水道管の長さ(道路の下に埋まっている管の長さ)
・汚水管 141キロメートル
・雨水管 30キロメートル
汚水管141キロメートルは、JR熊取駅から鳥羽水族館までの直線距離とほぼ同じだよ!

2,整備計画
公共下水道を使える人を増やしていくための工事計画で、災害時の指定避難所への早期普及や効率的な整備を目標としています。

下水道普及率(人口のうち、公共下水道が利用できる人の割合)
・熊取町 83.8%(令和4年度末)〔整備目標 90%(令和12年度末)〕
・大阪府 96.9%/岸和田市以南 72.7%(令和3年度末)
熊取町では、まだ16.2%の人が公共下水道を使えないね。早くみんなが公共下水道を使えるように工事が必要だね!

3,経営戦略
平成30年度から公営企業会計を適用し、より分かりやすく「見える化」した健全な経営をめざしています。

・令和5年度予算 319万円の赤字
(注釈)公営企業会計の適用以降、初めて赤字予算となりました。
このままだと、健全な経営ができなくなるね。下水道使用料を見直す時期が来ているね。

■持続可能で健全な事業運営をめざすためには使用料の改定が必要です!
▽主な要因
1,下水道使用料の減少
・令和4年度決算(見込み)では、前年度比約0.7%の減少
(令和3年度決算 4億8,940万円/令和4年度決算見込み 4億8,619万円)
今後も計画的に整備を進めますが、町全体の人口減少やライフスタイルの変化により使用料収入が減少する見込みです。

2,維持管理費の増加
・下水道の処理に必要な費用(処理場の運転費用)や年々増える町施設の維持管理費の増加
流域下水道維持管理費負担金(処理場の運転費用) 約2.6%の増加
(令和3年度決算 1億4,562万円/令和4年度決算見込み 1億4,944万円)

・熊取町の1日の汚水の量 9,581立法メートル
1日のトイレの排水と雑排水は、小学校プールの25杯分で、処理場でキレイにしているよ!

公営企業会計である下水道事業は、町一般会計(税金)からの補助に頼らず、事業にかかる費用は使用料で賄わなくてはなりません。
今後10年程度を見通した使用料の設定という考え方のもと、経営戦略を策定し、将来収支をシミュレーションした結果、支出に対して収入が不足し、使用料の改定が必要な状況になりました。

■未来のために
令和6年4月1日から下水道使用料を改定します!
(注釈)改定にあたり、高齢者世帯等への福祉的配慮や大口使用者のみが過度な負担とならないような使用料を設定しています。
(注釈)今回の改定は、下水道使用料のみで水道料金の改定はありません。
これからも安定した下水道サービスを提供するため、より効率的な整備、さらなる経営努力を進めますので、ご理解・ご協力をお願いします。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU