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自治体の皆さまへ

ご存じですか 地域猫活動

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大阪府藤井寺市

9月20日~26日は動物愛護週間です。今回は、飼い主がいない猫による糞尿や鳴き声などの環境問題を少しでも解決するための「地域猫活動」を紹介します。
地域猫活動は、TNR(※)を行い、その後も見守ることでよその地区からの猫の流入を防ぎ、飼い主のいない猫がこれ以上増えないようにすることを目的としています。
地域住民が中心となり、TNRの指南や協力をするボランティア、行政の三者が協働して行う活動です。

(※)TNRとは…猫を捕獲(Trap)し、避妊去勢手術(Neuter)を施して、元のテリトリーに戻す(Return)こと。
術後は耳先をカットします。その形が桜の花びらに似ているため、手術をした猫はさくら猫と呼ばれます。

■地域猫活動でどう変わる
避妊去勢手術をすると、発情期特有のにおいや鳴き声は軽減します。
すぐに地域から猫が全くいなくなるわけではありませんが、一生を全うした猫から数が減っていきます。
また、猫を戻した地域にトイレを設置することで、よその敷地で排泄をする機会を減らすことができます。

■地域猫活動で最も大切なこと
それはTNRを実施した後の見守りです。猫は正確な体内時計をもっており、決まった時間にエサを与えると、その時間に集まるようになります。その際、新たな流入猫がいないかチェックし、発見した場合には迅速に手術を行うことにより、数が増えることを抑制します。
これらの見守り活動は、よその地区に住むボランティアでは不可能です。見守り活動は猫がいる地区の住民の皆さんの協力が必要です。
※エサやりをご自身の敷地内以外で行う場合は、所有者や管理者の了承を得てください。

地域猫活動

TNR+その後の見守り
(排泄物の管理・定時定点のエサやり)

【豆知識】
さくら猫の耳を見ると、オスかメスかがわかります。
オスは右耳
メスは左耳

■市の取り組み
市では、糞尿問題解決の一環として地域猫活動を応援するため、平成30年度から、南河内では先駆けて(公財)どうぶつ基金の行政枠チケット(無料で避妊去勢手術を行えるもの)の配付をはじめました。
そして5年目に当たる今年、ご協力いただいた皆さんのおかげで1000匹のさくら猫が誕生するに至りました。ありがとうございます。
これからも引き続き、かけがえのない命を見守りながら、環境問題解決に取り組んでいきます。

■TNRの協力を行っているボランティアの方の声
Q 活動していてよかったことは?
A 事故や病気、捕食されて亡くなる命が減っていくことです。ボランティアは必ずしもその地区に住んでいるわけではなく、TNR後の見守りができません。見守りがなければすぐに猫は増えてしまいます。地域で見守りをしてくださる方は非常に大切なパートナーです。「エサやり…してはいけないこと」ではなく、「避妊去勢手術もせずにエサを置きっぱなしにする…してはいけないこと」なのだと、もっと多くの方に知ってもらいたいです。

Q 活動している中でよく言われる苦情は?
A 「捕獲したら別の場所に放してほしい」とよく言われますが、元の場所に戻すことには理由があります。自分のテリトリーに侵入した他の猫を追い出すという習性を利用し、未施術の猫の流入を防ぐ効果を狙っています。また、猫をよその地区に放すのは遺棄とみなされ、動物愛護法に抵触する恐れがあります。

Q TNRを行う中で困ることは?
A 放し飼いの猫に困っています。首輪をしていないと野良猫と区別がつきません。野良猫だと思い手術をした後に飼い猫だと判明し、トラブルに発展するケースもよく耳にします。放し飼いをしていると、よその庭に糞尿をしたり、植木鉢を倒したりと苦情にも繋がります。放し飼いはやめてもらいたいです。

Q 野良猫を減らすために必要なことは?
A 可愛いからと衝動的に飼い始め、面倒がみられなくなったら簡単に捨てる人が本当にいます。飼い始めたら、最後まで責任をもって飼ってもらいたいと思います。

■動物愛護週間イベント 「アニマルハーモニー大阪のつどい2023」
日時:9月24日(日) 11時~16時
11時から受け付け・整理券配布開始
場所:大阪府動物愛護管理センター(羽曳野市尺度53番地の4)

問合先:大阪府動物愛護管理センター 管理指導課
【電話】958・8212

■ペットを飼っている方へ
◆犬と猫のマイクロチップ装着
令和4年6月1日から、ブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫のマイクロチップ装着が義務化されました。
・令和4年6月1日以降新たに犬や猫を購入した方は、ご自身でマイクロチップ情報の変更登録を行ってください。
・令和4年6月1日より前から飼っている犬や猫は、マイクロチップ装着は義務ではありませんが、災害時や迷子になった場合も飼い主の元に戻れるようマイクロチップを装着し、ご自身の情報を登録するように努めてください。

◆飼い主の責任
▽動物の遺棄、虐待は犯罪です
命を終えるその瞬間まで、愛情をもって飼育しましょう。
どうしても飼育できなくなった場合は、新しい飼い主を見つけましょう。
※遺棄や虐待行為は動物の愛護及び管理に関する法律で禁止されています(1年以下の懲役、又は100万円以下の罰金)。みだりに動物を殺害、又は傷つけた場合には、5年以下の懲役、又は500万円以下の罰金となります。

▽動物の習性を理解し、病気の予防を!
飼い犬の登録や狂犬病予防注射は、法律で義務付けられています。

▽人に危害を加えたり、鳴き声などで近隣に迷惑をかけたりしないように努めましょう。

▽望まない繁殖をさせない、生まれた命を遺棄しないで。

◆飼い主のマナー
▽犬の飼い主の皆さんへ
・リードを付けて散歩を
・フンは持ち帰る
・尿は水で流す
・伸縮リードは、短めに固定

▽猫の飼い主の皆さんへ
・避妊去勢手術を
・室内で飼いましょう

問合先:環境衛生課環境・公害・飼犬登録担当(6階(67)番窓口)
【電話】939・1074

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