■感染症と闘うために正しく理解を
▽本当に怖いのって…
ハンセン病という感染症を知っていますか。これは「らい菌」と呼ばれる細菌に感染することで皮膚の変形や神経の働きが悪くなることがある感染症です。現在では特効薬もあり完治する病気です。しかし、過去には「ハンセン病は恐ろしい感染症である」という誤った認識から、発症した人は家族と引き離され、強制的に隔離施設に入所させられました。
ハンセン病だけでなく、その他の感染症でも、不当な偏見や差別が存在しています。コロナ禍では、感染したことを他の人が勝手に周りに広めたり、ワクチンを接種するように強要したりすることが見受けられました。感染症はだれでもなりうるものであり、発症した人を責めるものではありません。
コロナ禍を思い出してみると、社会が混乱し未知のものに対する不安から、不当な偏見や差別をしてしまっていたことがあったかもしれません。そんな時こそ、デマや噂に惑わされず正確な情報を収集し、一人ひとりが冷静に判断していくことが大切です。そうすることで社会が混乱した時に、適切な対応をとることが可能になります。社会全体で一緒に感染症と闘っていきませんか。
「ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律」に基づき、対象者となるハンセン病元患者のご家族の方々に補償金が支給されます。
詳しくは、担当窓口にご連絡ください。
▽厚生労働省補償金担当窓口
【電話】03・3595・2262
問合先:協働人権課人権推進担当(1階(4)番窓口)
【電話】939・1059
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