部落差別(同和問題)とは、特定の地区出身であることやそこに住んでいることなどを理由に、結婚を反対されたり、日常生活においてさまざまな差別を受けたりするという人権問題です。
差別は自然にはなくなりません。部落差別について学び、正確な知識を持つことで差別的な情報に流されないことが必要です。
■部落差別は今も起こっています
豊中市においては、昔に比べると差別事象の発生件数は少なくなりましたが、なくなったわけではありません。差別的な発言やインターネットへの書き込みなどは、市が把握しているだけでも昨年度10件、一昨年度は11件発生しています。
○豊中市内での部落差別事象発生件数
令和元年度:3件
令和2年度:4件
令和3年度:1件
令和4年度:11件
令和5年度:10件
■差別の場面に遭遇したら
市が行った市民意識調査では、差別的な発言を聞いたときに、約7割の人が反発したり疑問を感じたりすることなく受け入れています。
差別をなくしていくには、自分が差別をしないということだけでなく、差別的な発言に気づき、受け入れないことも大切です。差別発言に同調せず、発言した人が問題に気づくよう促すことが必要です。
○同和問題に関する差別的な発言を聞いたとき、どう感じたか
そのとおりと思った…13.6%
そういう見方もあるのかと思った…58.8%
反発・疑問を感じたが、相手には何も言わなかった…11.0%
反発・疑問を感じ、相手にその気持ちを伝えた…2.2%
特に何も思わなかった…10.5%
不明・無回答…3.9%
令和元年度 「人権についての市民意識調査報告書」より
■悩みを抱えないで相談してください
インターネット上には、同和地区やその出身者に対する差別的な書き込みや、その地域を公開する動画も存在します。
部落差別について学び、「差別を許さない」「差別を見過ごさない」という意識を持ち、差別的な情報を見たり聞いたりしても同調しない。一人一人がそうした人権意識を持つことが差別のない社会の実現につながります。
自分自身や周りの人が差別や人権侵害を受けて悩んでいる場合は、下記の窓口にご連絡ください。一緒に解決策を考えます。一人で悩まずに相談してください。
問い合わせ:人権相談
【電話】4865-3655
■部落差別への理解を深めるきっかけとして啓発動画を市ホームページで公開しています。ぜひご覧ください。
問い合わせ:人権平和センター豊中
【電話】6841-1313
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