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糖尿病性腎臓病(DKD)の薬物治療

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大阪府貝塚市

DKDは人工透析導入となる原因の病気の第1位であり、かつ心臓病の危険因子です。そのため、DKDにならないようにすること、そしてそれが悪くならないようにすることがとても大事です。SGLT2(sodium glucose cotransporter 2)阻害薬は糖だけでなく、塩(ナトリウム)も尿中に排泄させる糖尿病の治療薬です。近年一部のSGLT2阻害薬が心不全を対象とした臨床試験で糖尿病あるなしにかかわらず、生命予後を改善する報告がされ、心不全の薬としても使用されています。同様に慢性腎臓病(CKD)あるいはDKDに対する腎臓を保護する効果も証明され、CKDないしDKD治療薬としても使用されるようになりました。
またアルドステロンという血圧などに関係するホルモンの作用を抑えるミネラルコイド受容体拮抗薬であるフィネレノンもDKDに対し同様の効果が認められ、使用されています。さらに、糖尿病の薬であるGLP-1(glucagon-likepeptid1)受容体作動薬にも腎臓を保護することが報告され、現在、臨床試験が行われています。その他国内でも海外でも新しい治療薬の臨床試験が行われており、今後DKDに対する薬物治療は大きく変わる可能性があります。

問合せ先:貝塚市医師会
【電話】072-423-4130

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