■市内小中学校における平和に関する取組み
市内の小・中・義務教育学校では、戦争の悲惨さや核兵器の恐ろしさを知ることで、一人ひとりが命の尊さを感じとったり、平和な世の中をつくるためにどうすればよいのかを改めて考えたりするために、平和学習を行っています。今回は、その中の2校の取組みについて紹介します。
6年生は、ピース大阪の見学を通して戦争や大阪大空襲についての学習を行いました。そして、8月の平和登校日には、全校集会で広島の平和記念式典の中継をリモートでつないで全員で黙とうをし、その後クラス単位で映像教材をもとに平和の尊さについて考え、自分たちの言動を見つめ直す機会をもつことができました。12月には、2年生・4年生を対象に聞いたことや考えたことについて報告会を行う予定です。
また、第一中学校の3年生は、今年度、核兵器廃絶を求める「高校生一万人署名活動」に参加しました。まず、修学旅行実行委員の生徒たちが、長崎県の高校生平和大使3人から活動内容や署名活動への思いをオンラインで聞き、全校集会でその話を伝えたり、各クラスの授業で語り合ったりしたうえで、校内での署名活動を行いました。そうして集まった署名を、修学旅行先の長崎で高校生平和大使に渡すことができました。
平和学習での学びを通して、これからも「平和な社会をつくっていくために自分ができることは何か」を自分ごととして考え、仲間とともに行動する力を身につけていけるよう取り組んでいきたいと考えています。
問合せ先:学校教育課
【電話】072-433-7108
■平和に関するモニュメント
市役所緑の市民広場内に設置しているこれらのモニュメントは、皆様からの寄付などにより反戦・恒久平和への願いを込めて建立したものです。
◯平和祈念像はばたき(昭和62年8月設置)
1986年の国際平和年を記念し、戦争と平和・人権を考える貝塚市民のつどい実行委員会が設置。平和のシンボルのハトを形どった彫像と、市民により平和と人権尊重の願いが書き込まれた3,000枚以上のタイルが貼られています。タイルによる市民手づくりの像は、当時は全国的に大変めずらしいものでした。
◯瀕死の子を抱く母像(平成5年5月設置)
沖縄出身の彫刻家、金城実様による作品です。「戦争と平和・人権を考えるつどい」で講演会講師を務めたことをきっかけに貝塚市制施行50周年事業の一環として設置。ブロンズ芸術作品として恒久的に「人の生命と権利擁護」の大切さを訴えるモニュメントとなっています。
◯平和のともしび(平成7年8月設置)
戦争と平和・人権を考える貝塚市民のつどい実行委員会と世界人権宣言貝塚連絡会が、戦後50周年記念平和祈念事業として設置。折り鶴や合掌の姿をモチーフにデザインされています。台座内には設置に伴う様々な資料や、募金された方の名前を刻印したステンレス製プレートが収められ永久保存されています。
本市では、世界初の核被爆国として軍拡競争による惨禍を二度と繰り返すことがないよう非核三原則の堅持と軍縮を訴え核兵器廃絶・平和都市宣言を制定(昭和58年12月2日)しています。
問合せ先:人権政策課
【電話】072-433-7160
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