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市長コラム

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大阪府貝塚市

■再起をかける若者にエールを
みなさんは、阪南市にある少年院「和泉学園・泉南学寮」をご存じですか。
私は、貝塚地区保護司会会長の井上武さんと共に、今年10月に訪問しました。
「和泉学園・泉南学寮」では、近畿2府4県において、非行・犯罪を起こしたおおむね12歳以上23歳未満の少年たちが生活しています。自らの過ちを反省し、再び非行・犯罪を起こさないよう、規則正しい生活習慣を身につけ、教育・職業指導など、社会復帰に向けた全般的な指導を受けています。
施設訪問時に少年たちが、高齢者の自宅掃除などの社会貢献活動にも参加していることや、その活動を通じ、自己肯定感と社会参画の意欲を高め、再犯防止につながっていることを知りました。
本市では、令和5年4月策定の「第2次貝塚市人権行政基本方針」の検討過程において実施した市民意識調査で、刑を終えて出所した人の人権問題について「関心がない」と答えた人が全体の36.4%を占めていました。
罪を犯した責任は当事者にあるのはもちろんですが、周囲の人が罪を生んだ背景に対して関心をもって寄り添えば防げた罪もあると考えられます。罪を犯した者を社会から排除するのではなく、社会全体が寛容性をもって支援することが重要であると思います。
毎年12月4日~10日までの一週間は、「人権週間」です。
この機会に、自分以外の「誰か」のことではなく、自分のこととして捉え、互いを尊重し合うことの大切さについて、考えてみてはいかがでしょうか。
市では、誰一人取り残すことなく、「人にやさしいまちかいづか」の実現に向け、市民の皆様とともに人権意識の向上に一層努めてまいります。

問合せ先:
・福祉総務課
【電話】072-433-7089
・人権政策課
【電話】072-433-7161

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