文字サイズ
自治体の皆さまへ

命の入口「口と身体の健康」(3)

11/44

大阪府貝塚市

今から10年程前のことですが、飽食ニッポンと言われ、世の中には食品の供給は十分行き届いていました。それにも関わらず、体重2,500グラム未満で生まれる低出生体重児の出生率の増加が認められ、奇妙な現象と言われました。この出生率は、9.4%で、統計が開始された1990年の数字に比べ50%増。それ以降は横ばいとなっています。
中でも、1,500グラム未満の極低出生体重児は、出生後に亡くなったり、障害を負うリスクが大きくなったりするとされています。
原因としては、母体の栄養不良・早産・生活習慣病などがあげられますが、熊本大学大学院生命科学研究部の大場隆准教授は、これらの原因が歯周病と非常に関わりが深いことに着目し、調査研究の上「妊婦の歯周病は、早産で低出生体重児を産むリスクが2.8倍高くなる」という結果を報告されました。特に妊娠期の女性は、ホルモンバランスが崩れるため、つわりが軽いまたは無かったとしても歯周病になりやすいのです。
単に妊婦さんの口の中だけの問題ではない歯周病。日ごろからのケアが大きな意味を持つということです。
参考文献:西日本新聞社「命の入り口心の出口 食卓の向こう側第13部」

問合せ先:貝塚市歯科医師会

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU