■コレステロールが高い、クスリが必要?!
急いで内服するのは、ちょっと待って!!
コレステロールが高い原因に、甲状腺機能低下症や腎臓の病気ネフローゼ症候群などが隠れているかもしれません。一度調べてみましょう。
また、75歳を過ぎて、ピンピンと元気な人はコレステロールが高くても、クスリ不要と言われています。
コレステロールには善玉HDLと悪玉LDLがあります。特に問題となるのは悪玉LDLですが、食餌療法ではほとんど下りません。体質ですので、下げるにはスタチンという良いクスリがあります。
脳梗塞や心筋梗塞になったら、悪玉LDLコレステロールを80以下に下げ、再発を防ぐために、このスタチンの内服が必須となります。
家族性高コレステロール血症という稀な病気があります。遺伝性でLDLコレステロールがとても高く、30歳台で、心筋梗塞になってしまいます。この病気の方は、早くからクスリが必要で、スタチンでも十分下がらないので、PSCK9阻害薬という注射薬も必要になります。
一方、よくある生活習慣病の高血圧・糖尿病、その他タバコをやめられないけど長生きはしたい人はスタチンを飲みましょう。脳梗塞・心筋梗塞など動脈硬化性疾患の発生を少なくします。
逆にいうとコレステロールが高いだけで、病気のない人は、急いでクスリを飲む必要はありません。ただし、両親や兄弟が、動脈硬化の病気になっている人は相談してください。
問合せ:貝塚市医師会
【電話】072-423-4130
◎詳しくは、ホームページでご確認いただくかお問合せください。参加費や費用などの記載のないものは無料です。
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