■どうして学び方を変えるの?
5年度の全国学力・学習状況調査では、市内小学校の国語と算数、中学校の国語と英語で過去最高の数値となりました。これは3年度から、学校と教育委員会が一体となって取り組んだ「門真市学力向上アクションプラン」の成果であると考えています。
しかしながら、「学習への主体性の低さ」「家庭学習の定着の低さ」など、課題も多くあります。
今の子どもたちが大人になる2030年以降は、今以上に社会が複雑化し、常に変化し続ける「予測が困難な社会」になると言われています。そのような時代を生きるためには、変化を前向きに受け止め、自ら学び、考え、物事を判断し、自分なりに解決しながら成長を続ける力が必要となります。
子どもたち一人ひとりがこうした力を身につけるためには、一律で平準化した教育ではなく、子どもたち一人ひとりの個性に目を向けた教育がより一層重要になります。子どもたちは学びのスピードや興味関心、得意不得意、特性など一人ひとり違います。学校の授業のあり方も、「みんな一緒に」「みんな同じことを」「同じ方法で」学ぶ一斉授業スタイルでの学び方から大きく転換を図っていく必要があります。
■どんな授業になるの?
GIGAスクール構想で整備された一人一台のパソコンもフル活用しながら、子どもたちが自分のペースや理解度、興味に合わせて学習を進め、分からないことは先生や友達に聞いたり、自分で調べたりする授業づくりをめざします。
子どもたちが自分で考え、動き、そして他者と学び合う「子ども主体」の授業を通して、子どもたちが学ぶことの喜びや楽しさを味わいながら「自ら学ぶ力」を身につけられるようにし、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に伸ばしていきます。
▽「子ども主体」の授業ってどんな授業ですか?
今までのように先生が一斉に同じ内容を同じペースで進める授業ではなく、子どもたちが自分のペースで教材などを選択しながら、友だちや先生と共に学ぶことができる授業です。
▽一斉授業スタイルはこれから全くなくなるの?
一斉授業スタイルの方が指導しやすい場面もありますので、これから一斉授業が全くなくなるわけではありません。今後は、多様な子どもたちの特性に合わせた学びをより意識して授業づくりを行っていきます。
▽門真市全ての学校で授業が変わるのですか?
市内全校で「子ども主体」の授業づくりに取り組んでいきます。ただ、一気にすべての授業スタイルを変えるのではなく、子どもたちの実態にも合わせながら、少しずつ「子ども主体」の授業の割合を増やしていくなど、無理のないよう取組を進めていきます。
▼門真独自ではなく全国的な取り組みです
子どもたちが予測困難な社会を生きていくために必要な力を身に付けられるよう、「令和の日本型学校教育」として、日本全体の動きとして、学校教育のアップデートが行われています。
門真市でも「子ども主体」の授業への転換を図りながら、「令和の日本型学校教育」の実現をめざしていきます。
問合先:教育センター
【電話】072-887-6715
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