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【クローズアップ 】南海トラフ地震 そのときあなたは(2)

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大阪府高槻市

■シナリオ1 母・高槻みどりさん(40歳)の場合
▽運転中に揺れ。車をどうする?
市内の訪問介護の事業所に勤務するみどりさん。次の訪問先へ車で移動中に、大きな揺れを感じたため、ゆっくり車を停めました。

(1)ゆっくりブレーキをかけて停める
急ブレーキをかけると後続車との事故になる可能性があります。落ち着いて徐々に減速し、ハザードランプを付け、道路の左側に寄せて止まりましょう。

(2)正確な情報を集める
カーラジオやスマホで速報ニュースを確認し避難情報や交通情報を正確に把握します。SNSでの個人の投稿は誤った情報が出回る可能性があるため注意が必要です。

(3)車で移動するか、置いていくか
周囲が建物の倒壊や火災などで危険な場合は車を離れる選択を。ドアはロックせず、キーは抜いて見える所に。車検証を持って外へ。大丈夫なら車で移動します。

(4)車で移動再開。より慎重に
停電が起きていると、信号機が作動していない可能性があります。交差点では左脇に一度停止する、警察官などの指示に従うなど、いつも以上に慎重に運転してください。

◆やっていて良かった備え
ID:001119
□有効な防災用品
車を置いて避難する場合や車中で長時間待機する場合などに備え、防災用品を車に用意しておくと安心です。歩きやすい靴や、簡易トイレ、懐中電灯、傘、水などをまとめてみては。

□こまめな給油も対策の一つ
渋滞などの二次的影響に備え、普段から燃料タンクが半分程度になったら満タンに給油しておくことも有効な備えになります。

▼+ワンポイント
□群衆なだれに注意
建物の入り口や階段の周辺などに人が密集すると、1人が倒れることで次々に転倒する群衆なだれが起きやすくなります。冷静に状況を見て、急がないことが大切です。

■シナリオ2 父・高槻さとしさん(39歳)の場合
▽市外の職場から帰宅できない!?
大阪市にあるオフィス内のエレベーターで、緊急地震速報が鳴り響いた直後、振動が発生。すぐにフロアボタンを押しました。

(1)全てのフロアボタンを押して逃げる
エレベーターは揺れを感知すると緊急停止するため、閉じ込められる可能性があります。すぐに全てのフロアのボタンを押し、最初に停止したフロアで降りましょう。

(2)津波に備え安全な場所へ
海に比較的近い大阪市内などでは、津波被害が想定されています。揺れがおさまった後は同僚などと声を掛け合い、頑丈な建物の上階へ移動してください。

(3)交通網の確認を
交通網が混乱し、駅やバス停に人が殺到する危険があります。やみくもに向かわず、事前に正確な情報の収集を。職場や近くの避難所などでの待機・宿泊も想定してください。

(4)伝言ダイヤルで家族に連絡
通信回線がパンクし、連絡が取れないことも。家族との連絡手段に、災害用伝言ダイヤル(下記)を使って、メッセージを届けます。ウェブ版もあり。

◆やっていて良かった備え
□充電器・モバイルバッテリー
情報収集や連絡手段にスマートフォンは必需品です。帰宅困難になることも考え、職場に充電器を備える、モバイルバッテリーを常に持つなど、準備してください。

□災害用伝言ダイヤル「171」
自宅の電話番号など、事前に決めておいた電話番号に伝言を録音し、それを再生して伝言を聞くことができます(ID:077362)。

▼+ワンポイント
□徒歩の帰宅も想定して
安全が確保できたら、鉄道以外の手段として、徒歩での帰宅も想定し、事前にルートの確認を。また橋の通行止めや建物の倒壊などで最短距離で進めない可能性もあります。複数のルートを想定しておいてください。

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