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9月から10月頃になると、あくあぴあ芥川から摂津峡までの芥川上流区間にアユを見ることが多くなります。この区間はオイカワやカワムツなどの小さな魚が多く生息していますが、アユはその倍ほどの大きさなので川をよく見れば見つけられます。
春になると、大阪湾で稚魚に成長したアユは淀川を上って芥川に戻ってきます。昔は芥川の下流までしか遡上できませんでしたが、2019(令和元)年に淀川合流点から摂津峡までの区間の段差全てに魚道が設置されたので、その成果もあり、広い範囲でアユを発見できるようになりました。秋になると、芥川で産卵したアユは一生を終えます。卵からふ化した仔魚(しぎょ)は海へ下っていきます。これまで川の中に段差があってバリアになっていたところに魚の道ができたので多くの生き物が自由に行き来できるようになり、アユ以外にもモクズガニもやってくるようになりました。
そのおかげで芥川では、魚の種類も数も増えました。魚とりをする子どもたちも増え、たも網を持って川の中をガサガサする姿はとても楽しそうです。川が豊かになると私たちの暮らしも豊かになりますね。
(芥川倶楽部)
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