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自治体の皆さまへ

【クローズアップ2】NO!スポハラ(2)

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大阪府高槻市

■ケーススタディ
保護者の行動が、スポハラを助長してしまうこともあります。
BAD行動とGOOD行動の両方を見てみましょう

【ケース(1)】
◆強くなるには厳しさも必要?
サッカーを習っている小学5年生の子を持つ母親のAさん。チームは20人の同学年の子どもが通っている市内の強豪。ある練習日、Aさんと子どもは開始時間より少し早く到着し、コーチや他の保護者も集まってきました。

▽BAD行動 3パターン
(1)不適切な指導を促す
コーチと話すAさん。「うちの子、練習に真剣さが足りないでしょ。怒鳴りつけてもらっていいですよ」と会話の中で伝えました

(2)コーチにプレッシャーを与える
子どもにはスポーツで結果を出して、強豪校に進学してほしいと考えるAさん。「次の大会、絶対に勝たせてください」と言われて、コーチはプレッシャーを感じました

(3)見て見ぬふり
子どもたちがコーチの元に集められて、怒鳴られている様子。Aさんは「強くなるには必要なこと」と思い、見て見ぬふりをしました

▽GOOD行動 3パターン
(1)保護者同士で意識を合わせる
保護者同士で話すAさん。チーム内で問題が起こっていないか情報交換したり、スポハラを知ったときの相談先などを共有したりしました

(2)コーチと対話する
次に、コーチも交えて話し合いました。お互いがスポーツに求めていることなど、不一致がないか、意見の交換をしました

(3)全員が楽しめる環境を作る
練習試合が始まりました。Aさんは、チーム全体が良い雰囲気で楽しめるように、自分の子だけでなくみんなを応援しました

【ケース(2)】
◆楽しんでやれていない?と感じたら
ダンスを習っている小学6年生の子を持つ父親のBさん。子どもが家に帰って来ましたが、落ち込んでいる様子。ここ最近、練習がある日は元気がなく、何かうまくいっていないことがあるのかもしれません。

▽BAD行動 3パターン
(1)共感の足りないうわべだけの応援
子どものつらい気持ちに気付かないBさん。「もっと頑張らなくちゃ」などと言って、うわべだけの応援をしていました

(2)解決に役立たない提案をする
子どもの気持ちの整理がつかないうちに「そんなに嫌なら辞めて、違うスポーツでも始めるか?」と解決に役立たない提案をしました

(3)真剣に受け止めない
「スポーツをしている子どもは元気だから、ちょっとぐらい落ち込んでいても大丈夫」と決めつけて、特に何もしませんでした

▽GOOD行動 3パターン
(1)対話し、状況を確認
悩みがあったら相談しやすいように、普段から意見交換をしているBさん。無理強いされたり、つらい思いをしたりしていないか、確認しました

(2)努力に対してほめる
結果が伴わない状況であっても、努力をほめるBさん。「頑張ってるよね」と、できるようになったことを2人で確認しました

(3)子どもの気持ちに寄り添う
今起こっている問題を整理できるように寄り添うBさん。自分はどうしたいのか、答えを導き出せるように話を聞いて、解決に向けて一緒に考えることにしました

■どんなことがスポハラに当たるか学びたい人は
○ケーススタディを動画で紹介
ID:083598
日本スポーツ協会が公開している動画で、指導者が適切な対応をするためのケーススタディを見ることができます。保護者やスポーツ指導に関わる人などは、ぜひ見てください。

■誰もが被害者にも加害者にもなり得る
○誰にとっても、誰に対しても起こり得る
スポハラは、スポーツの現場の関係者全てに起こり得るもの。保護者から子ども、上級生から下級生などへのスポハラもあり得ると考えられます。

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