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特集 彩り鮮やかに、メイクアップ(2)

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大阪府高槻市

■山と川があって、病院も多くて、とても居心地のいい高槻。
ー金田さんは、高槻生まれの高槻育ち。一度も高槻市から離れたことはなかったのですか?
▽「そうですね。美容の専門学校に通っている時、一人暮らしをしてみたくて、1年だけ学校のある大阪市・難波周辺に住んでみたんですけど、全然高槻の方がいいなあと思って。すぐに帰ってきましたね(笑)。海外留学も何回かしているのですが、結局高槻に帰ってきています。暮らすのは高槻か海外かどっちかという感じですね」

ーそれほどまで高槻で暮らしていたい理由は何でしょう?
▽「うーん、何だろう?…やっぱり、すごく居心地がいいんですよね。山と川があって。病院もいっぱいあって安心できる。高槻市内で何回か引っ越しをしているのですが、高槻から離れる考えはなかった。メイクアップアーティストという仕事をしていると、京都や大阪、神戸など、いろいろな場所で撮影があるので、どこへ行くのにも便利で助かっています」

ーメイクアップアーティストの仕事をしようと思ったのはいつ頃、どういうきっかけで?
▽「中学生の頃、ストリートファッション系の雑誌を見て、そこに出てるすごくすてきな人が、“職業/ヘアメイク”と書いてあって、ああヘアメイクというお仕事があるんだなと知りました。友達に試しにメイクしてあげたら、『すごい!才能あるよ!』とほめられまして。すぐその気になるタイプなので(笑)、よし、ヘアメイクを目指そう!と思いました」

ー中学生の頃に、自分がやりたい仕事が見つかるのはなかなかないこと。ましてやその夢を実現するのは難しい。どのようにして今の仕事に就かれたのですか?
▽「高校卒業後に美容専門学校へ行きました。この頃は、メイクアップアーティストになる!ってことは決めてたけど、海外が大好きなので留学もしたくて。そのお金を貯めるためにいろんなところでバイトをしてました」

・「ヘアメイクを通して、みんなでいい表現を作っていくのは楽しい」と金田さん。

■アシスタントを1カ月でクビに。それでも通い続けた3年間。
ー専門学校を卒業して、すぐにメイクアップアーティストの仕事をするようになったのですか?
▽「まずは、アシスタントからのスタートですね。専門学校を卒業して22歳の時にアメリカ留学。半年ぐらいで帰ってきた時に、私の師匠にあたるヘアメイクさんのアシスタントが空くんで、やってみる?みたいな感じで誘ってもらって、その後専属のアシスタントになりました。25歳の時です」

ーそれはラッキーでしたね。
▽「はい。でも1カ月で『もう来なくていい!』とクビになったんですよ(笑)」

ーえっ、それは早い!憧れの仕事の第一歩を歩み始めた時に、ショックですね。
▽「でも、勝手に3年間通い続けて、アシスタントの仕事もしてました。そのうち2年目ぐらいで師匠も折れたのか、やさしくなってきて…。今では、私の結婚式に出席するためにハワイまで来てくれたり、いい相談役になってくれてます」

ーそこから、メイクアップアーティストへの道を歩まれるのですね。
▽「はい。事務所に22歳から8年間所属した後、30歳の時に独立しました」

・「高槻市内では、安満遺跡公園などでモデル撮影をしました」と金田さん
・ヘアメイクをするには、本当に多くの道具が必要です。

ー独り立ちしたわけですが、最初から仕事はあったのですか?
▽「いや、やっぱりヘアメイクだけではやっていけないので、高槻の日向町のスーパーでアルバイトをしていました。私、スーパーの仕事が大好きなんですよ(笑)。そこで、同じく高槻に住んでいるヘアメイクの先輩と出くわして。あかん、私、品出ししてる場合ちゃうって(笑)。そこからヘアメイク作品の撮影をいっぱいしました」

ーそんな駆け出しの苦労も経て、今ではバリバリに仕事をしている金田さんですが、最近のメイクアップの傾向などはありますか?
▽「韓国風メイクのオーダーがめちゃくちゃあります。20代前半の子などは、K-POPが大好きで韓国のことをよく知っている子が多い。だから、化粧品や下着、ファッション撮影で、『韓国っぽくしてください』とよく言われます。私、韓国籍で韓国に語学留学をしたこともあり、韓国語を少し話せるということで、韓国の俳優のヘアメイクの仕事依頼もきます」

・モデルさんとのコミュニケーションもメイクアップアーティストの大切な仕事。

■仕事と子育てを両立させるために高槻の環境はとてもいい。
ーお仕事で活躍されている一方で、子育てもされているんですよね?
▽「小学校1年生の娘がいるのですが、昔からの地元の友達の子どもが同年代だったりするので、一緒に遊んだりしてもらえるのは助かります。いろいろと子どもを育てる上で高槻は本当に便利。娘が0歳の時から保育園に預けられたし、公園も多いし」

ーまだ小さいお子さんですが、子育てをしていく上で気をつけていることなどはありますか?
▽「子どもにも英語を身につけさせたくて。英語を話せれば、どこでも生きていけるかなと、3歳ぐらいから英語教育をしているスクールにも行ってました。今は、地元の市立小学校に通わせています。英語は続けてほしいし、ちょうど今春、娘が小学1年生になるタイミングで、いい英語の学童が高槻にできたんで通っています。この1カ月は宇宙について勉強しようとかカリキュラムも面白くて、こういう学童が選べるのもいいですね」

・「最近の20代の子は本当に韓国メイクに詳しくて、こちらが教えてもらったりしています」と金田さん。

ー娘さんのこれからの活躍も楽しみです。仕事のこと、子育てのことでこれからやっていきたいことはありますか?
▽「次は娘と一緒に母子留学したいですね。私、海外が好き…というより留学が好きで、学生になりたいんですよね。ロンドンへは私が33歳の時に留学したんですけど、60代の女性がいたりして。一緒にクラブ行こう!とかすごく楽しかった。外の世界を見るのは大好きですが、帰ってくるのは高槻です(笑)。仕事仲間から、『東京に行くと思ってた』なんて言われたりしますが、いや高槻やで(笑)。高槻が最高やでって」

・道具を運ぶバッグは、瓶やアイロン、水分などで30kgほどになるので重さにも耐えられる頑丈なタイヤがマスト。

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