■暖かなエコライフスタイル
できるだけ暖房に頼らないで工夫したい。市内で省エネ普及に取り組む、たかつき環境市民会議・省エネ推進グループの皆さんに、おすすめの省エネの工夫を聞きました。
◆衣
山倉薫さん
「素材やデザインも気にしてみて」
まずは、衣食住の「衣」。過度な暖房に頼らなくても、ポイントを押さえて体を寒さから守れば、十分快適に過ごせます。お気に入りの衣類を見つけて、おしゃれに体を温めてください。
○素材に着目
最近では薄手で軽くても、暖かい素材が普及しています。Tシャツや靴下など下着の素材を意識し、体を温めましょう。
○三つの首を温める
太い血管のある首、手首、足首を重点的に温めると効果的で、冷え性などの改善にも。また肘やお腹も効果があると言われています。
○ひざかけ・ストール
小さく畳めて、こまめに体温調節できる、羽織れるものもお勧め。種類も増えているので、好みのデザインを選んでみては。
◆食
松村昌能さん
「お鍋は一石二鳥にも、三鳥四鳥にもなる」
食事で体の芯から温めるのも大切です。うちでは、冬の食事はお鍋。温まるだけでなく、手軽に栄養も取れて、おいしいですよね。他にも体を温める食べ物や食べ方などを工夫してチャレンジしてください。
○旬の食材でお鍋
旬の食材や根菜の中には、体を内側から温める効果があるものも。お鍋で湿度も上がるため、暖房を抑えても寒さを感じにくくなります。
○ショウガが良い
ショウガは、体を温める効用があります。上手に料理や飲み物に加えてみてください。紅茶やみそ汁にも合いますよ。風邪の予防にも効果的です。
○飲み物も温かく
白湯や紅茶、ココア、ショウガ湯などが、体を温める飲み物として知られています。心も落ち着き、ホッと一息。でも飲みすぎには注意して。
◆住
三野洋子さん
「住まいの工夫で効率的に」
家全体の暖かい空気の約半分は窓から流出すると言われています。暖かさを逃がさない工夫や、保つ道具・小物の活用で、賢く、厳しい冬を乗り切りましょう。
○カーテンを厚手に
室内の空気と外気が触れないよう、二重サッシなどに取り換えることが効果的。カーテンを厚手のものに交換するだけでも効果が得られます。
○こたつは効率的
こたつは熱効率が高く、電気代節約に。断熱マットや上掛けなどを活用するとさらに効果的。設定温度は控えめで大丈夫です。
○湯たんぽでじんわり
昔から活用されているアイテムが湯たんぽ。長時間、適温で温めてくれます。近年素材が複数あり、持ち運びも簡単。かわいいデザインも。
◆他にも
片山智子さん
「入浴や運動の時間も大切に」
お風呂は冬を快適にするために欠かせません。20分ほどかけて、ぬるめのお湯に半身だけ漬かると効果的と言われています。また、いつもより多めに体を動かすことも大切です。体温が上がり、血行も良くなります。ストレッチなどの血行促進運動は、新陳代謝を高め、冷えやコリを防ぐ効果もあります。
○家族で一緒に
冬の寒さで、外に出かけるのが嫌なときは、室内でも運動を。家族一緒に、体操やストレッチ、筋力トレーニングなど、楽しみながらチャレンジしてみてください。心も体もお部屋も、ぽかぽかしますよ。
●みんなで集まるウォームシェア
近年注目されているのは、「ウォームシェア」という言葉。余分な暖房を止めて、みんなで一つの部屋・場所に集まることでエネルギーを節約するスタイルです。
例えば、家族でリビングに集まって過ごしたり、外出して施設を利用したりすることで、全体としてエネルギーの使用量を抑えることができます。
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