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【クローズアップ】DV被害者になっていませんか(1)

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大阪府高槻市

◆気付いてほしい あなたの心が傷つく声に
◇「男女の間ではよくあること」で片づけられがちなパートナーとのモヤモヤがDVだったとしたら…?
配偶者や恋人など親密な関係にある相手を支配し続けるために、繰り返し行われる暴力(DV:ドメスティック・バイオレンス)。その中でも、殴る蹴るなどの身体的暴力とは違い、心を攻撃する暴力は、周囲の人がそれに気が付かず、また被害者本人ですら自覚がないまま、傷つけられていることがあります。
ID:005937

■言葉や態度も暴力
DVは、直接身体を傷つける暴力だけを指すのではありません。言葉や態度によって心や思考、行動を制限し、ダメージを与える行為もDVに含まれます。
今号で取り上げるDVは、右欄のような精神的・経済的・社会的な暴力、さらに性的暴力や子どもを巻き込む暴力など、周囲から察知しづらい上に、複雑化し多様化する暴力に焦点を当てています。
これらの暴力は複合的に行われることで、思考や感情を揺さぶりコントロールし、相手を支配するにまで至ると言われています。相手の自由な思考や行動を制限することは、人権侵害につながります。

■精神的暴力が3割
市の相談受付件数は、令和元年度以降、増えています。相談者は、女性が約9割、男性が約1割、そして約8割は配偶者・元配偶者からの暴力でした(グラフ1,2)。
また相談の内、精神的暴力とみられる行為を含む内容の相談が最も多く(32%)、次いで身体的暴力(26%)、経済的暴力(13%)でした(グラフ3)。
内閣府の調査※1でも、同様の傾向が報告されています。
一方で市民意識調査※2では、暴力を受けた後、誰かに相談したかを聞いた質問では、「どこにも相談しなかった」が半数以上。さらにそのうちの半数以上が「相談するほどのことではないと思った」と回答しています。

※1.内閣府「男女間における暴力に関する調査報告書」令和3年3月
※2.高槻市「男女共同参画に関する市民意識調査報告書」令和4年3月

◇暴力の形態と例
・身体的…殴る、蹴る、髪を引っ張る
・精神的…脅す、大声で怒鳴る、無視する
・経済的…生活費を渡さない、仕事に就かせない
・社会的…交友関係を制限、メールをチェックする
・性的…避妊に協力しない、無理やりポルノなどを見せる
・子どもを巻き込む…子どもの前で暴力を振るう・非難する

(グラフ1)DV相談者数の推移(人)

(グラフ2)相談者の内訳(%)

(グラフ3)DVの内訳(%)

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