ID:004804
これまで第三中学校区で培ってきた学校安全の取り組みについて、市は市内全域への普及を進めています。
市は、平成30年の大阪府北部地震を契機に、第三中学校区を中心にセーフティプロモーションスクール(SPS)の認証取得をはじめとした学校安全の取り組み強化を進めてきました。
さらに令和5年度はそれらの成果やノウハウを、さまざまな機会を設けて他の市立小・中学校に普及しています。
特に各校の学校安全を担う教職員(学校安全推進責任者)が集う会議では、第三中学校区の教職員などが直接レクチャーしながら、実践的な講義や訓練、ワークショップなどを複数回行いました。ほかにも、教職員向けに各種研修や訓練を実施し、普及活動を集中的に行ってきました。
引き続き市は、各学校との連携をより深めながら、学校の状況に応じた取り組みを進め、市全体の学校安全の充実を図っていきます。
■普及の流れ(例)
(1)推進責任者が集まりノウハウを学ぶ
各校が作成している危機管理マニュアルの見直し方法や、学校内外の安全対策などを学ぶ。また避難訓練や不審者侵入時の対応など具体的なアドバイスも。
(2)各学校に持ち帰り取り組みの充実を検討する
推進責任者を中心に、学校ごとに学校安全に関する計画や教職員体制などを見直す。併せて、全教職員の学校安全に関する意識を高める。
(3)対策を実践する
計画を元に、学校内での取り組みを実践。さまざまな場面を想定した避難・防犯訓練のほか、子どもたちも近隣の地形や過去の災害、地域の安全を守る人々の仕事を調べる活動などを行っている。
□災害を自分ごとに児童も職員も意識が変化
桜台小学校 松下裕香主幹教諭
災害を自分ごととして捉えられるよう、子どもたちは地域の防災士さんから話を聞いた後、自分の家でどんな備えをしているか調べました。家庭ごとに異なる備えを学び、それらをまとめた災害リーフレットを作成。また教職員にも火災と地震の実地訓練を行い、そこで得た課題を危機管理マニュアルに反映させました。児童も教職員も意識が変化したと思います。
□避難訓練や安全教育で命を守る行動を学ぶ
桃園小学校 原田恵理教諭
「たかつき安全NOTE※」を活用し、自分たちで危ない箇所を見つけ、原因や対策について話し合う授業を行いました。また地震避難訓練では、動画コンテンツも活用し、災害時の行動を事前に学習したため、子どもたちは落ち着いて避難行動ができました。慌てず自分や周りの人の命を守るため、災害を想定した避難訓練や安全教育を今後も実践していきたいです。
※市が独自に作成した安全教育に関する副読本
問合せ:学校安全課
【電話】674-7627
<この記事についてアンケートにご協力ください。>