■令和6年度施政方針 重点施策
3月の市議会定例会で、濱田剛史市長の令和6年度施政方針に基づいて編成された予算が可決されました。
予算総額は、一般会計で約1,404億円です。
市では、8つの将来都市像を実現することを目指して次の(1)~(8)の重点施策を展開。「次世代への積極投資」「成長基盤の強化」「健全財政の堅持」を3つの柱として推進します。
◇令和6年度の予算
一般会計 1,404億1,099万円
特別会計 1,112億8,518万円
合わせて 2,516億9,617万円
※予算の詳細は本誌5月に掲載
【1】都市機能が充実し、快適に暮らせるまち
◆JR高槻駅西口周辺を整備
1億7,700万円
新関西将棋会館のオープンに合わせて、JR高槻駅西口の地下通路の美装化や休憩施設の整備を行います。また、駅中央口から西口周辺までについても、「将棋のまち高槻」にふさわしい空間整備に取り組みます。
◆高槻城公園へのアクセス道路の整備
2億4,210万円
高槻城公園へのアクセス道路である大手八幡線と野見八幡線で、安全で快適な道路空間の確保と公園に調和した景観形成を図るため、無電柱化と美装化を推進します。
◆民間建築物の耐震化を促進([拡充施策]戸建て木造住宅の除却補助額を増額)
1億4,016万円
民間建築物の耐震化を促進するため、戸建て木造住宅の除却補助額を増額。合わせて官民連携による耐震化補助制度の周知や、啓発活動を積極的に行います。
◇その他
・JR高槻駅南地区の市街地再開発準備組合による取り組みを支援
・(仮称)富田地区複合施設の基本計画を策定
・富寿栄住宅建て替えをPFI事業により推進
・地域公共交通に関する取り組みを推進
・JR高槻駅北で、高槻駅前線の無電柱化・美装化を推進、駅舎内エスカレーターを更新
・「市営バス経営戦略」に基づく取り組みを推進
・大規模災害に備え、水道基幹管路の耐震化などを推進
【2】安全で安心して暮らせるまち
◆中消防署富田分署・多機能型消防団等 訓練施設の運用を開始
9億7,414万円
中消防署富田分署の建て替えと消防団員の能力や資質の向上を目的とした多機能型消防団等訓練施設の整備を、今年10月の運用開始に向けて進めます。
◆[拡充施策]大規模水害時の避難体制の充実
240万円
実効性のある避難体制の確保のため、避難方法や適切なタイミングを周知啓発。また浸水想定区域内に、新たに「洪水時緊急安全確保施設」の指定と表示看板の設置を行います。
◆特殊詐欺被害対策を推進
1,505万円
市民の防犯意識の高揚を図るため、講座受講者を特殊詐欺被害防止サポーターとして認定します(詳しくは本誌22ページ)。また同制度の周知などを目的とした啓発イベントも開催します。
◇その他
・市民防災協議会との協働による災害に強いまちづくり・人づくりを推進
・防災関係機関や事業者などと連携した「地域防災総合訓練」を実施
・「国土強靱化地域計画」次期計画を策定
・防災の普及啓発・研修や危機管理機能などを備えた「(仮称)総合防災センター」の整備に向けた検討
・島本町との消防指令事務の共同運用に向けた取り組みを推進
【3】子育て・教育の環境が整ったまち
◆[新規施策]見守り付き校庭開放を小学校5校で実施
1,283万円
小学生の放課後の居場所づくりを推進するため、見守り付き校庭開放を小学校5校で実施します。
◆小中学校で体育館空調設備を設置
13億4,241万円
令和7年度までに全ての小中学校体育館に空調設備の設置が完了するよう進め、教育環境のさらなる向上を図ります。
◆[拡充施策]全ての妊婦の健診費用助成を拡充
662万円
全ての妊婦に対する健診の費用助成回数の拡充と、健診の受診回数が多い多胎妊婦に対する追加助成を秋から実施し、全国トップクラスの妊婦健診費用助成制度を実現します。
◇その他
・[拡充施策]子ども医療費の完全無償化に向けた取り組み(令和7年4月診療分から実施)
・小中学校給食費の無償化を継続、[新規施策]食物アレルギーなどを理由に弁当を持参する家庭に給食費相当分を補助
・学校図書館の蔵書を計画的に増冊、各中学校区に校区学校司書を配置
・[拡充施策]中学校に加え全小学校に校内適応指導教室を設置、不登校等支援員を増員
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