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自治体の皆さまへ

クローズアップ1】避難はいつ、どこに?(3)

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大阪府高槻市

■CASE3 条件合えば在宅避難も選択に 長期避難への備えは必須
「長期孤立を考慮して」

○自宅に留まる在宅避難も検討して
浸水地域でも一定の条件が合う場合は、自宅に留まることも可能です。一定の条件とは、(1)家屋などが氾濫の影響で倒壊の危険がないこと(2)居住する部屋が浸水する深さより高いこと(3)水・食料などの備えが十分できていることです。少しでも不安な場合は、浸水の恐れのない避難所などへ避難してください。

○ローリングストックで
淀川が氾濫すれば、3日~2週間、孤立する場合もあります。ライフライン(水道、電気、ガス、通信など)が使えないことを想定し、飲料水や食事、トイレ、電源の確保も検討してください。普段使っているものを少し多めに買い置きしておき、使った分だけ買い足すローリングストックも有効です。
ストック例:
水(1人1日約3L)、十分な食料、懐中電灯、カセットコンロ、簡易トイレ、ドライシャンプーなど

○家の中でも注意が必要 自宅周りを補強して待機
台風接近時などは、物が飛んできて窓ガラスが割れる場合があります。また台風が直撃しているときは雨戸やカーテンを閉めて、窓から離れた場所で過ごすようにしてください。

●Advice
・一度やってみて 自宅で避難訓練
ライフラインがストップする中、在宅避難にはどんな備えが必要でしょうか。身をもって確かめるため、自宅での一日避難訓練がおすすめ。ぜひチャレンジしてみてください。

(1)備蓄品を食べて好みを確かめる
どの食べ物が食べやすいか、作りやすいか、実践が大切です。
(2)電気が使えない生活をしてみる
停電が発生しても情報収集が大事。インターネットが使えない場合も考えておきましょう。
(3)トイレにもチャレンジ
水が出ないとき、トイレが大変。簡易トイレも活用してみて。

■CASE4 最寄りのできるだけ高い所へ 命を守るために
「緊急安全確保急いで!」

○逃げ遅れた人は少しでも高い所へ緊急退避
淀川の警戒レベル5「緊急安全確保」が発令された場合や、河川の氾濫が生じた場合は、直ちに命を守る行動を取ってください。長距離の移動は危険です。屋外に出ると危険な場合は、今いる建物内の少しでも高い所へ退避してください。

○洪水時緊急安全確保施設 新たに指定
市の南部地域の小中学校を「洪水時緊急安全確保施設」として指定しています(下記)。氾濫が迫ったときに避難ができておらず、建物内での避難も不可能な場合に利用してください。ただし緊急時の退避施設のため、職員などはいません。

・洪水時緊急安全確保施設の一覧
(小学校)
五領、上牧、北大冠、大冠、松原、冠、南大冠、竹の内、高槻、桜台、西大冠、若松、芝生、如是、丸橋、五百住、寿栄、柳川、玉川、三箇牧、柱本
(中学校)
五領、第六、冠、第十、第一、城南、第三、柳川、第七

●CHECK
・過去の風水害の教訓
高槻では過去に大きな風水害の被害を受けています。過去の被害を教訓として、災害に備えましょう。

□大正6年大塚切れ
淀川決壊、約15,000戸浸水・家屋流失被害

□昭和28年台風第13号
芥川、女瀬川、檜尾川決壊。全壊約300戸、浸水被害約8,000戸

□昭和42年北摂豪雨
女瀬川決壊。浸水被害約7,000戸

□平成24年8月豪雨
最大で時間降雨量110mmの豪雨。床上浸水247戸、床下浸水597戸

□平成30年7月豪雨、台風第21号
7月の集中豪雨でがけ崩れ12カ所、道路冠水16カ所。9月の台風第21号で北部山間地域で大規模な倒木被害

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