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【クローズアップ2】全国学力・学習状況調査(1)

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大阪府高槻市

■小中の全科目が全国超え 学力定着、確かなものに
令和6年度全国学力・学習状況調査の結果を分析しました。学力調査では、国が想定する学力の定着を確認する問題などで、高い正答率を得て、全国の平均点を上回りました。
ID:005061

▽全国学力・学習状況調査とは
全国の小学6年生と中学3年生を対象に行う調査です。今年度は国語、算数・数学の学力調査と、学習や生活に関わる状況について質問紙調査を実施しました。
※令和2年度は新型コロナ感染拡大に伴い中止

■学力調査 今年も好成績をキープ
◆小学校 3年連続で全国平均超え
国語、算数ともに全国平均(右図)を超えました。特に算数の成績が良好で、全国との差を広げています。児童全体の学力定着の目安となる問題(下欄)では、90%近い正答率となっています。

□国語
問題:メモの内容を読み、適切な選択肢を選ぶ問題
正答率:88.3%(全国86.9%、府85.5%)
評価:情報と情報との関係付けの仕方などを理解し使える力が身に付いています

□算数
問題:折り紙の枚数を求める正しい式を選ぶ問題
正答率:88.2%(全国88.5%、府88.1%)
評価:数量の関係を、記号を用いて式に表す力が身に付いています

全国を1.0とした経年比較(小学校)

教科別正答率 ※カッコは全国平均
・国語69(68)
・算数66(63)

◆中学校 4年連続で全国平均超え
国語、数学ともに全国平均(右図)を超え、高水準の成績を保っています。生徒全体の学力定着の目安となる問題(下欄)でも、高い正答率を得ています。

□国語
問題:物語を書くための構想をどのように整理したかについて、適切な選択肢を選ぶ問題
正答率:82.7%(全国81.4%、府79.9%)
評価:集めた材料を整理し、伝えたいことを明確にできるようになっています

□数学
問題:図上に並ぶ整数の規則を理解し、加法で計算する問題
正答率:92.0%(全国90.2%、府89.3%)
評価:設定場面を明確に捉え、正と負の数の計算ができるようになっています

全国を1.0とした経年比較(中学校)

教科別正答率 ※カッコは全国平均
・国語61(58)
・数学57(53)

■学習状況調査 自分で考えられる児童生徒が増加
◆自分で考え、自分から取り組む 80%超え
課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組めていると感じている児童生徒の割合が80%を超えました。この8年間、上昇傾向となっています。

「小学生は1~5年生、中学生は1・2年生に受けた授業で、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいましたか」という質問に、肯定的な回答をした割合

□POINT
自分の考えを発表する機会では、資料や文章、話の組み立てなどを工夫できるようになっています。
学校図書の充実や1人1台端末を整備するなど、情報を活用する授業に取り組んだ成果が表れています。

◆協力し合って、考えを深める 初の85%超え
友達と協力し合って学習を進め、自分の考えを深めたり、新たな考え方に気付いたりすることができていると感じている児童生徒の割合が、初めて85%を超えました。この10年間で20%以上の上昇が見られます。

「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、新たな考え方に気付いたりすることができていますか」という質問に、肯定的な回答をした割合

□POINT
学習の課題に向き合い、仲間との対話や協働の中で学びを進め、自分の考えを深めることができていると思われます。
学習指導要領で示されている「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を各校で継続して取り組んだ成果が表れています。

⇒次ページでは調査結果の成果につながった取り組みの1つ「情報を活用する授業」を紹介します

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