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特集 みんなで植えてみんなで刈ったみやけのお米が一番おいしい!(2)

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奈良県 三宅町

■「みやけの食材をみやけの子が食べる」を実現させる熱意
◆[行政から]給食で食べるお米を子どもたちが作るようになるまで -農業と教育を繋いだ取り組み
「学校給食で食べるお米を、三宅町の田んぼで子どもたちが作る」という今回の取り組みは、地場の農業施策を推進している産業振興課と、子どもたちの食育を進めている教育総務課の結びつきが軸となり実現したもの。三宅町としては初めての取り組みになります。
きっかけは、小学校サイドからの「お米がどうやってできているのか」「自分たちのところに届くまでどうなっているのかを学ぶ取り組みができないか」という相談。産業振興課は、取り組みに力を貸してくださる方や、条件に合う農地がないかを検討。三宅小学校にほど近い、伴堂地区の1反弱(約900平方メートル)程度の田んぼで、農業体験を行うことになりました。
この取り組みに関して、産業振興課の藤井主事は、「農業従事者が減っている状況で、子どもの時から『農』や自然と触れ合う機会が大事だと思います。そういう体験をすることで、将来、農業や食べ物への考え方が変わってくるのではないか」と期待を寄せました。一方教育総務課の増田課長は、「三宅町の教育委員会では、社会教育が全体にあって学校教育が中にあるという考え方をしています。子どもの学びは教科書だけでなく、町中にあります。その道のプロから学ぶ機会が増えていくのは教育的にも意義があると思っています」と、話してくれました。
根底にあるのは「いろいろな経験から、子どもたちが多くの選択肢が持てるようになれば」という想い。今回は、3~6年生が主に体験をしましたが、今後は、低学年も関わり、小学校の子どもたち全員が一体となって、お米を作ることができたらと考えています。また昨今問題になっている「ジャンボタニシの異常発生」の問題など、米作りを起点に農業の問題を学んでいくことも検討中とのこと。
今回の取り組みは、指導として入っていただく農家さんや農業委員の方々の助けがないと実現できない取り組みでした。藤井主事は「子どもたちがはしゃいでいる声を聞くだけで十分と言っていただける。本当にありがたいですね」と話します。
町では、今後も地域のみなさんの助けをお借りしながら、三宅の未来を担う子どもたちを育んでいきます。

◆実はこんなこともやってましたレポート
○大阪・関西万博に向けて奈良のおにぎりを三宅町のお米で試作会
2025年に開催される大阪・関西万博で販売する、奈良の味をテーマにしたおにぎりの試作会が8月27日にMiiMoで開催されました!
開催したのは、大阪市に本社を置く「象印マホービン」。試作会には奈良の伝統野菜の生産者など11人が集まり、大和丸なすや赤色のスイートコーン「大和ルージュ」などの伝統野菜や、十津川村でとれたアユなど、奈良県産の食材を調理して、おにぎりにして試食しました。おにぎりのお米はもちろん三宅町産!みんなから大好評でした。
三宅町からは奈良県食材として金ごまがエントリー!奈良のおにぎりの具材は年明けまでに決定し大阪外食産業協会のパビリオンで期間限定で販売される予定です。何が選ばれるのか楽しみです!

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