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[奈良県医師会より]温湿布(おんしっぷ)・冷湿布(れいしっぷ)の違いと副作用について

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奈良県 三宅町

膝や腰の痛みに湿布を使用されるとき、温湿布と冷湿布のどちらを選ばれるでしょうか?
漢字の印象から冷湿布は「冷やす」湿布、温湿布は「温める」湿布だと思っておられる方が多いと思われます。冷湿布には冷たさを感じさせるメントールが、温湿布には皮膚刺激で熱を感じさせるトウガラシエキス成分などが含まれており両薬が区別されています。
湿布に含まれる水分量で、貼ってすぐはどちらも冷たく感じますが、実のところ患部を冷やす、あるいは温める効能はほとんどありません。両薬とも皮膚に接する面に消炎鎮痛(腫れを減らし痛みを鎮める)成分が含まれており、その薬効で痛みを改善している点は共通しており、一般的に使用者の好みでどちらかを選択し使用されます。
湿布はドラッグストア等でも入手可能であり、入手の手間とコストに対し、一定の効果が得られる便利な薬剤です。しかし、温湿布のトウガラシエキス成分は刺激が強くヒリヒリする感触があったり、皮膚の弱い方はかぶれやすいことに注意が必要です。
一部の冷湿布に使用されている消炎鎮痛成分にも肌の露出部に使用することで紫外線と反応し、「光接触皮膚炎」と呼ばれる皮膚炎を引き起こすトラブルの存在も知られています。
湿布は正しく使用することで痛みの改善が期待できますが、副作用が生じた場合は使用を中止し、病院で医師の診察を受けてください。

問合せ:奈良県医師会
【電話】0744-22-8502

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