1月の担当:田中友悟
■猫も私も自分らしく生きられるまちを目指して
こんにちは。
地域おこし協力隊の田中です。寒さが体に染み入る毎日が続きますね。我が家の2匹の猫たちもコタツや布団に潜る時間が増え、時折出てきては、身を寄せ合って呑気にあくびをしています。猫は農耕時代から人間と共生してきましたが、人の要請に応える進化を辿ってきた犬とは違って、野生を残したまま、のらりくらりと生きてきたマイペースな動物です。なんと自由で怠惰なことか。他人の顔色を過度に気にしたり、無茶をして身体を壊してしまう人間の方がなんだか不自然のように思えてきます。変化が激しく、刺激に溢れる現代社会を生きていくには、世間と適度に距離をとりながら、自分にとっての心地よさを大切にする“ネコ性”を身につけていくことも大切かもしれません。まちづくりの分野では、心地よく暮らせるまちを考える際に「ウェルビーイング(良い状態)」という言葉がよく用いられます。今の暮らしや仕事は「良い状態」なのか?一見シンプルながら、難しい問いですね。人生で大切にしたいものの順番や、幸せのかたちは人によって異なります。家族のあいだでも違いがあるはずですし、年代や出自によっては真逆の意見を持っている人がいてもおかしくはないでしょう。
そんなバラバラの私たちが共に生きる地域で、捉えどころのない“良さ”を、どのように高めていけるのか。誰もが自分らしくハッピーに生きられる町には何が必要なのか。現在、そのヒントを探るべく住民さんへのインタビュー調査を行なっています。調査内容はいずれ皆様にもご報告する予定です。0歳から100歳まで、人間から猫までが自分らしく暮らせる三宅町をみなさまと共に考えていければと思います。
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