毎年1月26日は、「文化財防火デー」です。この日は、昭和24年に法隆寺金堂壁画が焼失した日にあたることから定められています。
文化財の所有者及び管理者の方々は、防火訓練や防災設備点検を行うとともに、地域の皆様方もこの運動を機会に一層の文化財の保護に努めましょう。
[1]文化財火災の特徴
文化財火災の出火原因の多くは焚き火や放火によるもので、屋根からの出火が目立ちます。杮葺(こけらぶき)・桧皮葺(ひわだぶき)といった燃えやすい屋根材を使用しているためです。このような木造建物は、小さな火種が大きい火災へと繋がります。
[2]防火のポイント
(ア)火気管理
文化財の建物内部や近くで火を扱うことは絶対にやめましょう。喫煙は、所定の場所で行い、たばこは確実に消しましょう。また、自宅等で焚き火を行う際は、周囲に気を配り、風が強い日を避け、万が一に備え消火の準備をしましょう。住民皆様の日々の心がけが文化財を守ることにも繋がります。
(イ)放火防止対策の強化
敷地内には、なるべく燃えやすい物は置かず、関係者による巡回警備、夜間照明の設置、そして地域との協力など放火されない環境づくりが大切です。
問合せ:吉野消防署
【電話】0746-32-1011
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