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令和5年3月定例村議会 一般質問

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奈良県上北山村

■森脇議員
問:「地域おこし協力隊の募集について」
この国の施策も15年目に入り、この間、本村においても大勢の若者や熟年者が来ています。最大3年の活動期間を過ぎても、そのまま我が村に定住する方も多く、定着率としては他町村と比べても引けを取らないのではと思っています。
ところが、来村されたほとんどの人が独身や単身の方々であり、活動の内容はソフト的・内業的な面が多いように思います。
今後募集するにあたり、林業や介護等、現業の仕事に携わる内容にしてみるなど、家族一体、特に幼児・児童・生徒のいる家庭が申し込みに応じ易くなるような発信の仕方を考えていただけないかと思います。
山林労務の衰退が懸念されるなか、村内林業労働者の確保や在宅介護者の増加が懸念されるなかで、介護職員の確保等、大変重要な課題になっています。
現在、保育園児7名・学校生8名、うち1~6年生7名・7~9年生1名の現状を見るとやはり寂しいものです。
特に、児童・生徒にあっては、一人でも多くの仲間がいるほうがいいと思いますし、仲間同士で切磋琢磨できる環境になるうえ、団体活動をすることが出来る、そして何よりも勉学や運動の向上に役立つものと思います。
実行するとなれば今まで以上に周到な準備がいることになるかもしれませんが、よろしくお願い致します。

■山室村長
答:上北山村では現在までに28名の方が協力隊活動を行っています。そして、協力隊を卒業された17名の方のうち9名が村に定住し、定着率は約53%です。内訳は、村内企業などに就職された方が7名、民宿など起業された方が2名となっており、中には家族そろって4名で移住された方やお子様が誕生した方が2名います。
現在、村では11名の協力隊が活動していますが、村で直接雇用しています4名の業務内容としましては、エコツーリズム、農業・特産品開発、歴史・文化振興、林業分でそれぞれ1名、ツーリズムかみきたに委託し「フォレストかみきた」で働いている方が5名、和佐又山で働いていただく方が2名となっています。協力隊の募集につきましては、ハローワークで掲載すると共にインターネットを活用した「ジョイン」ニッポン移住・交流ナビのホームページに地域おこし協力隊募集サイトがありますので、そちらに登録し、上北山村の特色や子育て支援策なども掲載し募集を行っていました。
森脇議員からは林業や介護等、現業の仕事に携わる内容での募集の提案や、家族一体、特に幼児・児童・生徒のいる家庭が応募しやすい募集情報の発信の検討について提案頂いておりますが、本村の地域おこし協力隊設置要綱において、「地域おこし協力隊」は集落の維持活性化のための「地域協力活動」を行うものと定義され、その「地域協力活動」の具体例として、「農林水産業の振興に関する活動支援及び協力活動」または「高齢者の見守りに関する地域活動」があり、林業分野は令和4年度に1名採用しており、「ソフト的・内業的な活動」に限定せず、その時々の状況に応じた採用を行っていますが、結果として単身者の採用となっていることが現状です。
今後、地域おこし協力隊を募集する際には、家族での応募は歓迎すべき所ですので、家族での移住を後押しする募集の仕方や移住定住促進施策等のPR方法を入念に検討し、また昨年完成した移住体験住宅等を活用し、応募する人と村とのマッチングを図りたいと考えています。

■小松議員
問:「やまゆり保育園が新設されたことに伴う、ドクターヘリ着陸時の安全確保について」
現在、やまゆり学園内にやまゆり保育園の新築工事が進められています。しなしながら、このやまゆり学園のグラウンドはドクターヘリのランデブーポイントとなっています。ランデブーポイントとは、救急車とドクターヘリが合流をする場所で、あらかじめ市町村と協議設定した場所に着陸をします。私達の村は山間部に位置し、道路事情も決して良好ではなく、主要な病院まで救急車での搬送にも時間を要し、重症の救急患者にとってドクターヘリは今やなくてはならない存在です。
そこで私が今回お尋ねしたいのは、グラウンド内に保育園が出来たことによるドクターヘリ着陸時の園児、児童、生徒の安全確保はどういった形でされるのか。また、運営会社等には、周知徹底されているのかお聞きします。

■中垣内教育長
答:ご質問のようにやまゆり学園はドクターヘリと救急車のランデブーポイントになっており、ドクターヘリ運航担当の奈良県地域医療連携課には離発着時に安全配慮いただくよう申し入れをしています。ドクターヘリの要請の連絡が学校長に入ると、まず校長が学校、保育園等に連絡をします。その連絡を受け、職員は園児、児童、生徒の誘導を行います。
運動場や外に居る園児、児童、生徒には、園舎、校舎内で待機するように誘導し、離陸まで園舎、校舎内で待機し、グラウンドでは離陸までの間、管理職が待機し、その後安全確認して指示を受け安全を図ります。
また、やまゆり学園では子ども達の緊急時の安全確保を配慮して、月期に1回程度の避難訓練、火災や地震想定を行っています。
やまゆり学園がドクターヘリのランデブーポイントに定められていることから、仮に南海トラフ地震等の影響が本地域に及んだ折には、ドクターヘリの離発着が予想され、平時の時から災害を想定したヘリの離発着訓練も事前に行う事は必要ではないかと思われます。
この観点を含めて、教育委員会は、保育園、学校と相談しながら子ども達の安全配慮を実現していくように努めて参りたいと思います。

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