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自治体の皆さまへ

こんにちは保健師です

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奈良県上北山村

■今回のテーマ
一酸化炭素中毒(CO中毒)に注意しましょう!

毎年、全国で家庭での中毒事故が発生しています。

○一酸化炭素(CO)とは
一酸化炭素(CO)は無味無臭の気体で極めて毒性が高く、空気中における濃度が上昇すると頭痛などが起こり、さらに、濃度があがると吐き気やめまいなどの中毒症状が進み、最悪の場合、死に至るなど身体に大きな影響を与える物質です。

○換気をしないで暖房器具を使うと…
石油ストーブ・ガスストーブ・ファンヒーターなどいわゆる開放型暖房器具は、室内の空気を使って燃焼し、排気ガスを室内に出す仕組みになっています。換気をしないでこれらの暖房器具を使い続けると、室内の空気が汚染されるだけでなく、室内の酸素濃度が低下して起こる不完全燃焼が進み、一酸化炭素が急激に増加し、中毒を引き起こしやすくなります。

○全国での家庭内での一酸化炭素中毒事故の事例
・事例(1) 室内で暖をとっていて…
暖房用として室内で練炭を使用中、椅子に座ったまま寝てしまい、一酸化炭素中毒となった。

・事例(2) 締め切った部屋で石油ストーブを使用した…
燃焼空気取り入れ口に多量のほこりがたまっていて、密閉された室内で使用したため、換気不足から不完全燃焼状態となり、一酸化炭素が発生し、就寝中に異状に気づかず、一酸化炭素中毒で死亡したものと考えられる。

・事例(3) 換気扇を回さず湯沸し器を使用した…
換気扇を使用しなかったため、換気不良により不完全燃焼となり一酸化炭素が室内に滞留しました。また、長期使用でガス湯沸器にほこりとススがたまって一酸化炭素濃度が高くなりやすい状態となり、1人が死亡、1人が軽い中毒症状が出た。
換気に心がけ、住まい方を改めて見直しましょう!

▽調理中には、窓や換気扇などを利用して喚気しましょう
ガス瞬間湯沸かし器、ガスコンロなどを使用する間は、常に窓を開けたり、換気扇を回し続け排気ガスを外に出しましょう。

▽暖房器具使用時は一酸化炭素をためないよう、こまめな換気を!
室内で、石油ストーブやファンヒーターなどを使用するときには、定期的に空気を入れ替えることが必要です。そのためには、1時間に1回以上5分間程度窓を開けるか、時間を決めて換気扇を回すなどこまめな換気を心がけましょう。

▽効率的に換気をしましょう
換気のポイントは、室内の空気の流れをスムーズにすることです。まず、換気用の小窓や吸排気口が家具などでふさがれていないか確認してください。次に、空気の出入り口ができるだけ対角線となるように工夫し換気が効率的に行われるようにしましょう。

これからの季節、暖房器具をよく使用し、部屋を閉め切る時間が多くなると思いますが、換気に心がけ、一酸化炭素中毒に注意しましょう。

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