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こんにちは保健師です

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奈良県上北山村

■今回のテーマ
ゴールデンウィーク明けは要注意!「五月病」の原因と対処法

ゴールデンウィークが終わると、仕事や学校が再開される五月上旬。「仕事に行きたくない」「学校が始まるのがつらい」と、連休明けにストレスを感じる方は少なくありません。
今回は、五月に不調を感じる「五月病」について詳しく解説します。
五月の連休明けに心身のバランスを崩してしまった状態を、日本では「五月病」と呼ぶことがあります。この時期は、社会生活の変化・気候の変化が重なる時期です。
そして、日本ではゴールデンウィークがありますから、なおさら変化を大きく感じてしまうのかもしれません。もちろん、医療機関で「五月病です」と診断名が付くことはありませんが、心の調子を崩しやすい時期として認識いただくと良いでしょう。
実際に診断が付く場合は「適応障害」、もしくは「うつ病」とされることが多いでしょう。

▽「適応障害」「うつ病」の主な症状
一言でまとめるとストレスによる不調すべてを指します。そのため、症状には大きな個人差があります。
・気分が落ちこむ
・仕事や勉強への意欲がなくなる
・集中力がなくなる
・疲れやすくなる
・寝つきや寝起きが悪くなる
・食欲がない
・動機、めまいがする
・気分の落ち込みが激しい
・楽しめていた趣味に興味が持てない
・眠れない、もしくは寝すぎてしまう
等があります。
前提として「この症状が出たら、この病気!」と言い切ることはできません。ご本人は適応障害だと思っていたけれど、うつ病だった。さらには、うつ病だと思っていたけれど、躁状態とうつ状態を繰り返す「双極性障害」だった…というケースも存在します。あくまで参考程度にとどめて、まずは医療機関を受診して専門家に相談することが大切です。

五月病の予防と対策について、次の4つのステップに分けて解説します。
(1)自分のストレスを把握する
・不安や不満を紙に書き出してみましょう
・信頼できる人に話をきいてもらいましょう
これらの方法を用いながら、理想と現実のギャップがどこにあるのかを見つけましょう。ストレスについて考える際は、オンオフを付けることも大切です。
(2)悩みを言葉にする
ストレスの原因を見つけたら、それを信頼できる人に話してみてください。
頭の中で考え続けるより、思考を言葉にするほうが、隠れていた部分が明らかになりやすいです。
(3)自分にできることを探す
環境を変えるのは、そう簡単ではありません。自分にできることを探す方が取り組みやすいでしょう。
・苦手な人と気持ちよく付き合うために、まずは挨拶から始めてみる
・新しい目標を決めて、それに向けて努力する
・家族や友達付き合い、自分の趣味など仕事以外にも目を向ける
(4)ストレスの原因を対処する
すぐに意識できるのは、ストレスを「発散する」ことです。
ストレス発散方法には、好きな物を食べる、思い切り叫ぶ・歌う、クッションなどを思い切り叩く、入浴剤を使う、呼吸を整えるなど空いている時間にサッとできるストレス発散方法を、いくつか自分の中にストックしておくといいでしょう。

これらの方法を試しても「自分だけでは心身の不調に対処できない」と感じたら、迷わずに周囲の人に相談してください。
勤め先の産業医や、信頼できる上司や人事部に相談するのもいいでしょう。
特にうつ病の場合は、医療機関で適切な治療が必要です。
状態が悪化する前に、「いつもの自分でない」ことが続いたら、病院を受診することをおすすめします。

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