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令和6年度 施策方針(1)

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奈良県上北山村

山室村長
私の政治信条については、従前より“豊かな村づくり、住み易く、住んで良かったと思える村づくり”、を掲げ行政に取り組んできましたが、令和6年度においては、これらに『きらりと光る上北山』と言う付加価値を加え、村行政に反映していきたいと思います。
私の政治信条の根幹は、村の永続であり、その為には村の価値を高め、他から見た時に残すべき村、残ってもらうべき村である事を内外に知らしめることも重要であると考えます。
その価値が村に住む村民の皆様自身の誇りとなりえ、ひいては郷土愛となりえるような村づくり、政策を進めていかなければならないと考えます。
村の永続を図っていくためには、生活基盤を整える事はもちろんですが、加えて、村民としての誇りや郷土愛をいかに持つか、持ってもらえるかどうか、それらを村政に反映させられるかが大事なことだと思います。冒頭に述べた、『きらりと光る上北山』の本意であります。
もう少し具体的な話を申し上げます。
昨年、開業した和佐又ヒュッテエリアをキャンプ場として利用するコンセプトは堅持しつつ、例えば、都会の子どもたちへの野外学習の場としての積極的な提供、消防、警察等による防災訓練場所としての活用への提案、婚活野外パーティの開催など様々な試みが、当該エリアの賑わいを創ると同時に、和佐又ヒュッテエリアは楽しむだけのものではなく利用価値が多岐に渡る必要不可欠なものであるという印象を利用者に感じていただき、社会に役立つ活用を推進したいと考えます。本村は、とちの木センターや小処エリア、また北山川や池原ダム湖等、利用価値を有するものが豊富であるため、収益性のみに捉われることなく、それらを活用するための事業計画や運営、経営方針の中に、『きらりと光る上北山』の考え方、すなわち、社会に貢献する事で村の価値を高め、それにより村の永続を図るという戦略を加えることにより、村事業の展開に広がりを持たせる事が出来ると考えます。
もちろん、関係人口の拡充、地域の関わりに興味がある方々へのアピールが必要であり、事業展開と併せての情報の発信が重要と認識しています。
令和6年度の施策概要ですが、基幹産業である林業の活力が未だ戻らない中、上北山村の大自然を生かした観光業に光を当て、村経済の活性を図っていく基本方針に変わりはありません。
その一端として、開業して4年を迎えたフォレストかみきたと、先程申し上げました和佐又ヒュッテとの相乗効果により、上北山村の魅力を発信していきたいと考えています。運営にかかる収益性については厳しいご指摘があるのは承知しておりますので、常に緊張感をもって携わって参ります。
加えて、土産物や特産品の開発についても、村内諸団体の知恵も頂きながら発掘、販売していくシステムを構築し、村経済の一助としたいと考えています。
近年の情報機器の発達は社会に大きな変革をもたらせていますが、この流れから推測すれば、今後のキーワードは『癒し』と言った概念であると考えています。
当村が観光産業により賑やかさを取り戻す方向は言うなれば、大自然による癒しの提供であり、この流れと合致すると考えています。
その上で、観光業のすそ野の広がりとも関連しますが、他業種との繋がりについて申し上げますと、建設関係については、観光施設の整備に加え、登山道整備や林道整備、森林整備は観光業に大いに関係する事柄であり、整備事業により経済効果も表れてくると見込んでおります。
その他、漁業関連、物品販売業、ダム湖利用業種、宿泊業等々、それぞれの得意とする分野との連携を図ることで、当村の観光産業の底上げを進めてまいりたいと考えています。

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