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令和6年度 施策方針(2)

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奈良県上北山村

■令和6年度実施事業について

◯観光業
(1)当村の観光の柱、大台ヶ原と和佐又を合わせて観光の両翼となす方針を更に進め、経済的効果の高い和佐又エリアの利用を進化させます。
(2)今年度、道路復旧がなされた白川又流域の利用について、観光産業目線で検討を進めてまいります。
(3)漁業組合の協力を頂きながら北山川の利用促進を図ります。
(4)上北山村の景観作り、休耕地や耕作放棄地の再生利用推進と獣害対策を絡め対応をしてまいります。

◯林業
(1)林業の課題は、撫育育林、搬出費用に対し素材価格が合わず、結果的に林業の厳しさを招いております。これは構造的疲弊であり、一朝一夕には改善されないであろうと考えています。
とは言え、上北山村の面積の97パーセントは森林であり、これを守るのは村の責務であります。
当村のように急峻な林地の伐り出し搬出費用が嵩むことは仕方ありませんが、その対応策として、私が想像するに、あと20年もしたら、ドローンによる安価での集材が可能になるのではと考えています。
ゆえに、現時点では、撫育育林に力を入れて、チャンスを待つのが得策と思われますが、山林をずっと寝かせるわけにもいかず、適宜、搬出に伴う応援もぬかりなく行っていきたいと思います。
(2)奈良県が推し進めている、成長芳しくない人工林の混交林化について、県とのタイアップにより進めていきたいと考えています。
(3)今年度立ち上げました、林業にかかる一般社団法人を補強し、当村の林業活性化に向けての活動を進めてまいります。

◯建設業
(1)当村の土木工事発注に関して、林道及び村道の整備事業、災害復旧工事等につき、その必要性から前年度並みの事業を予定しています。
県工事に関して言えば、知事が交代したことにより把握が困難な部分がありますが、その傾向としては、発注件数の減がございます。
村としては、このあたりを補完していかなければならないと考えており、また、全てではないとしても地元業者が有利となるような発注方式の採用を奈良県へ強くアピールしていきたいと考えています。
その中で、従来からの課題でありました白川河合対岸道路の整備について、昨年度より実施しておりますが、この事業は林業業者と密接な関わりがあり、今後大規模な林道整備は見込めない事から、建設業者も林業技術を習得して頂き、この分野への参入を視野に入れて頂きたいと考えています。
また、重要課題である国道169号の整備については、ご存じのように、下北山村内と本村西原地内で通行止めとなっていることから、一日でも早い復旧を奈良県へ幾度となく要請しており、また、この路線の脆弱性については前村長の在任時から県並びに国に働きかけを行っているところですが、今回の通行止めを改良促進への後押しとして考え、更に強く、県並びに国に働きかけていきます。

◯住民福祉
(1)診療所医師の就労形態が変更となり、4月よりグループ診療となりました。
詳細は既にお知らせした通りですが、村民の皆様へご不便ご負担をおかけしますこと、誠に申し訳なく思っております。
その代わりという訳ではありませんが、本村を含む吉野郡内三村において、オンライン診療の実証実験が行われております。
未だ課題は多いと聞いておりますが、ここ数年の内にも医師不在時の診療となればと願っています。
加えて、近年のIT機器を活用した、例えばスマートウォッチを用いてのヘルスケアを村民の方々の健康管理に役立たせたいと考えています。
ただ、現在も調査中であり、詳しくは申せませんが、時代の流れに応じて、我々の意識も変えていかざるを得ない状況であると考えています。
(2)村が運営しているコミュニティバスや診療所への送迎、生活支援バスや温泉送迎バス等、交通手段の見直しを5年度において実施しましたが、令和6年度においても、これらを更に見直し、改善を図っていきます。
(3)安らぎの場の創設、もしくはそのような施設の建設への支援を検討します。
このような施設が婚活の場となれば、願ったり叶ったりですが、それだけではなく、住民の憩いの場となればと考えています。
(4)住民福祉における衣食住のうち住環境について、公営住宅の水洗化を更に進め、令和6年度は西原の住宅2棟を実施します。
これにより村内の公営住宅のうち原口団地と大平瀬団地を除きすべて完了します。
原口団地と大平瀬団地については老朽化による建て替えを計画しており、来期は原口団地に新しい住宅を建築し、残りの住宅の解体計画を立てていきます。
大平瀬団地についても順次、同じような手順で進めたいと考えています。

◯空き家対策
空き家コンシェルジュを介して利活用を図っていく方針でありますが、進捗が芳しくない状況です。
令和6年度は、これとは別に、短期の民泊施設利用、例えば、民泊仲介サービスなどですが、宿泊キャパの少ない当村において、このような試みが可能か否かの検討をしていきたいと考えています。
また、空き家対策の一環として、移住者用住宅の整備を令和4年度そして5年度に行い、各大字に一軒ずつの施設を揃えておりますが、入居者が決まるまでの間の未利用状態についての指摘も受けており、このあたりにつきまして検討する余地がありますが、国からの補助金で建築していることから、用途替え利用が難しいのが現状です。しかしながら、何らかの方法がないか検討したいと思います。

◯小橡健民グラウンド
小橡健民グラウンドを整備して多目的グラウンドにしたいと考えています。多目的といいましてもメインはグラウンドゴルフ利用であり、全面芝生化を行い、地域住民の憩いの場となればと考えています。

結びにあたり、村職員は、「上北山村のために働く、村民のために働く!」をモットーに、議会はもとより村民各位との意思の疎通を十分に図り、常に村民目線で物事に当たり、その上で、我が上北山村の賑やかさを取り戻すための業務遂行を、私も含め職員共々に、邁進していく覚悟であります。
議員各位、そして村民各位の格別のご理解、ご協力を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。

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