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資料館だより―奈良女子大学との共同研究のご報告―

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奈良県下北山村

9月に奈良女子大学の先生と生徒さんが来村し、歴史民俗資料館所蔵の古文書を整理してくださいました。連載企画として、先生と学生さんの寄稿文を掲載させていただきます。

■連載企画 第1回 奈良女子大学 磯部 淳 教授
奈良女子大学文学部教員の磯部敦と申します。下北山村のみなさま、はじめまして。
今年度、下北山村教育委員会との共同研究で、下北山村歴史民俗資料館の史料整理、撮影、書誌入力、そして史料利活用の検討をおこなっています。私は、その研究代表者をつとめています。昨年までの私の奈良最南端記録は下市町だったのですが、今年はそれをあっさりと更新、9月の調査ではとうとう奈良を突き抜けて熊野や北山村に行ってきました。
下北山村歴史民俗資料館では、上桑原区有古文書の撮影と書誌入力をしています。この前の調査では、村の運営費を細かく記した帳簿「小入用帳(こにゅうようちょう)」や、檀家や移動を記録した帳簿「宗門人別帳(しゅうもんにんべつちょう)」などを扱いましたが、鯨肉を買ったり、遠方から村にやってきたりと、ついつい読み入ってしまいます。こういう機会でもなければじっくりと見ることができない史料群に囲まれる時空間。私はもちろん、調査に参加している奈良女子大学の学生たちにとっても、貴重な体験となっています。
共同研究の成果を、なんらかのかたちでみなさまにお目にかけられるよう、調査を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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