■下北山村 村長 南 正文
村民の皆様には、2024年の新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年は、奈良県の知事が16年ぶりに代わり大阪以外ではじめての維新公認の知事が誕生しました。維新の知事になると南部は切り落とされ、道路整備も遅れるのでないかと心配しておりましたが、新しく知事になられた山下知事は、南部は大事であり、道路整備も必要であると言ってくれているので安心しているところです。
さて、昨年暮れには、国道169号前鬼・上池原間において、大規模な土砂崩落事故が発生しました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
国道169号前鬼・上池原間については、かねてより早期の改良を要望していたところですが、令和6年度に事業化を予定してくれています。県では、前鬼から民宿もりなか付近まで、トンネルで整備する計画を立ててくれています。これが実現すると現道の約4kmの急カーブが続く線形不良区間が約3kmの真っ直ぐなトンネルで整備され、走行性も良くなるとともに土砂災害もなくなり、この区間は安全安心な道路として整備されることになります。
そして、庁舎の旧下北山小学校への改修移転ですが、昨年12月には、足場が外され新しい庁舎の外観が姿を見せました。内装工事も着々と進み、令和5年度中には建物の改修が終わる予定です。その後、机や椅子等の備品、各種情報システム機器等の搬入や駐車場の整備、付帯工事、合わせて体育館のバリアフリー化や多目的トイレの設置等の大規模改修を終え、令和7年4月までに新しい庁舎での業務ができないかと思っています。また、老朽化した診療所の再整備につきましては、移転新築として計画し、新庁舎との同時オープンを考えていましたが、補助金交付決定の時期の関係で入札が遅くなり、工事着工が遅れるため、令和6年度内の竣工は難しいとの報告を受けています。
次に、下北山スポーツ公園内に道の駅を整備する計画ですが、現在JAならけんとJAショップ跡地についての用地を交渉中です。新年度(令和6年度)に計画を策定し、令和7年度内のオープンを目指して事業を進めていきたいと考えています。
下北山村が、将来的に向けて持続可能な村となっていくような村づくりを今年も進めていきたいと考えています。皆さまのご理解ご協力をよろしくお願いします。
結びに2024年が村民の皆さまにとりまして輝かしい年となりますことをご祈念申し上げ新年の挨拶とさせていただきます。
■下北山村 議会議長 栗本武平
村民の皆様には希望に満ちた輝かしい新年を迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。年頭にあたりまして、下北山村議会を代表いたしまして謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
下北山村議会におきましては、昨年の4月の選挙を経て新たに6名の議員が選任されました。今回から定数を2名減らしておりますが、このことによって村民の皆様の声が村政へ反映される機会が減ることのないよう、議会が担う役割を果たし、より開かれた議会をめざして日々の議会活動に専心してまいります。
さて、昨年を振り返りますと、5月には新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが5類へと移行し、国内の社会活動が盛んに営まれはじめました。
本村でもこれまで自粛や制限を行ってきた各地区の行事や活動、保育所・小中学校合同の運動会の一般観覧、子どもたちの海外短期語学留学や、村の代表的なイベント夏祭りの4年ぶりの開催で花火の打上も行われ、華やかさ豪快さにコロナ禍以前の賑わいが戻り、人の交流の温かさに喜びを感じることができました。
そして温暖化により災害級の猛暑の夏であったものの、幸い本村地域においては大きな台風など風水害が無かったことに安堵した年でありました。
一方大変残念ではありますが、ウクライナや中東を始め世界では、尊い人命が喪われる紛争や戦争のニュースが絶えず、世界的な物流の混乱や加速する円安などにより、原油や原材料、食料価格高騰が一昨年から続くなど、村民生活に大きな影響を及ぼした年でもありました。いずれの地域でもいち早く平和が訪れることを願わずにはおれません。
新年、国内においては新紙幣の発行が予定されています。一万、五千、千円札と、日本経済の父、渋沢栄一、女子高等教育の先駆者、津田梅子、近代日本医学の父、感染症学の北里柴三郎と、これら時代に功績を刻まれた偉人、先人の知恵が今まさに必要になっているように思われます。
本村においては昨年に引き続き役場庁舎や診療所をはじめ公共施設の再整備が進められます。少子高齢化、人口減少、物価高と厳しい時代ではありますが、本村議会と致しましても村民の皆様が心豊かに暮らせる持続可能な生活の支援と振興に向け、行政と今まで以上に真摯に議論を尽くし、村議会としての役割を果たしてまいります。村民の皆様には引き続き議会に対しまして、ご支援とご協力をお願い申し上げます。
結びにあたり、下北山村にとりまして新しい年が、夢と希望に満ちたすばらしい年になりますよう心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
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