今月号は長柄が担当します。
地域おこし協力隊の長柄(ながら)です。今月は、最近ようやく本格的な活動になってきた猪や鹿(有害鳥獣)の駆除ついて書きたいと思います。私の有害鳥獣駆除の知識や技術は、森のしごとと同様に、この村の(猟友会の)先輩方々に暖かくご指導頂き、ゆっくりですが確実に成長しつつあります。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。銃や罠を使用する有害鳥獣駆除の現場は常に危険を伴っていますが、特に、猟銃を使用する時の安全確保には細心の注意、努力が必要です。私は、猟銃の安全確実な操作のために、前職の自衛官時代に身につけた訓練射撃号令の暗唱を行っています。
「目標正面の鹿(しか)!!立ち撃ち」
「射手(しゃしゅ)安全装置を確かめ弾(たま)を込め」
「緩射(かんしゃ)1発 射撃用意…。」
これら一連の号令を自ら一つ一つ唱えながら操作をすれば、安全装置の解除・設定、弾込め、発砲等のタイミングを落ち着いて実行することができます。その号令は、訓練生だった昔、夢の中に出てくるほど暗記するため復唱して身につけたもので、定年退職した今でもスラスラと出てきます。もちろんすべての号令が有害鳥獣駆除の現場に当てはまる訳ではないので、足りない分は新しい号令を作り出します。危険な道具を使用するから、安全確保の努力は絶対怠らない。滑稽でも本人は大まじめに村営宿舎のお風呂で暗記復唱を繰り返しています(時々のぼせる)。目指すところは安全な有害鳥獣駆除。その先に安定した村の生活への貢献です。森林での活動に併せてしっかり頑張っていきたいと思います。
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