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令和6年 第2回 下北山村議会6月定例会を開催(1)

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奈良県下北山村

■一般質問
▽質問者…辻之内勇議員
質問:治山工事について
浦向、梛木山平の上部山林からは、台風による大雨が発生する度に土砂が流れ、農道や田んぼに土石が氾濫します。設置されている治山堰堤の状況、周辺の地質調査が必要と考えます。
治山堰堤が入っていても土石流が発生する可能性は十分あると思います。また、災害は何時起こるか分かりません。直下には家族3人が居住する住宅もあり、早急に検討して頂きたい。

答え:農林建設課長
ご質問の治山施設(堰堤と水路)は、平成6年度に設置され約30年が経過し、谷止擁壁の裏に土砂が堆積し、流出したものと思われます。堰堤の裏(上流の山方)は特に崩壊がある様子は確認されませんでしたので、堰堤に堆積した土砂の取り除きを行えば流出は抑えられると考えており、先細りしている流末の水路については桝を設ける等検討を行います。

▽質問者…和田晃裕議員
質問(1):JAショップの買収並びに、道の駅計画の進捗状況について
閉店したJAショップ敷地の今後について、村長は前向きに交渉を進め道の駅として整備していけたらと答弁されています。その後の進捗状況について伺います。

答え:地域振興課長
道の駅につきましては、下北山スポーツ公園全体を道の駅にすべく、令和6年度当初予算で、基本計画策定に関する費用を計上しており、現在事業を進めております。今年度中には基本計画を取りまとめ、国・県と協議していくとともに、整備についても検討を重ねていく予定としています。
旧JAショップ敷地については、下北山スポーツ公園の入り口になることから、道の駅の玄関口として整備していきたいと考えております。所有者のJAならけんと昨年度より用地交渉を進めているところで、売却の意向は確認できており、今後金額面、条件面の詳細について協議を重ねていきたいと考えております。進捗があり次第報告させて頂きたいと思います。

質問(2):空き家バンクについて
令和5年度の実績で17軒の契約が成立したと以前の委員会で報告がありました。世帯数が514世帯、人口800人の下北山村にとって大きな成果だと思います。
空き家バンクの運営に令和6年度予算で350万円計上されています。売れる可能性のある空き家を更に確保しなければ、需要があるのに売れる、あるいは賃貸される物件が無い状況になるのではと思います。何らかの物件を増やす方策が必要と考えますが考えを伺います。

答え:地域振興課長
空き家の活用につきましては、特別交付税措置のある総務省の移住コーディネーター事業を活用して、空き家相談所及び空き家バンクの運営を現在実施しております。
以前報告をした契約成立17件は令和3年から令和5年12月の実績であり訂正します。現在最新の実績では、令和3年度から令和5年度末までの3年間で物件成約件数21件、特に空き相談所を開設した令和4年度から令和5年度末までの2年間の実績で成約件数16件と、空き家活用の実績は上がってきています。
最近では空き家バンクの利用者数、空き家を購入したい方や、借りたい方が増加しており、改修が不要など好条件の物件はすぐに購入され活用される状況があり、直ちに住める物件は不足しています。
空き家に住みたい方が増えていることは、移住希望者が増えているともいえるので、村にとっては嬉しい悲鳴ということにはなりますが、移住希望者の方の住居不足は深刻な問題であると認識しております。
村としましては、空き家相談所、空き家バンクの運営の他、平成30年度より住宅活用促進補助金として、空き家の購入や改修をされる方への補助金制度を創設し、空き家の活用促進に努めております。空き家問題は全国的な課題であり、今後、国や県の動向も確認しながら、村の空き家問題を解決すべく、不動産会社や住宅メーカーなどにアプローチするなど、民間の力を活用して取り組んでいきたいと考えております。

質問(3):国道169号前鬼トンネル掘削による岩石の土捨場について
国道169号上池原付近から、前鬼橋までの間、新しくトンネルで新道が建設予定です。村の令和6年度当初予算にも土捨場調査業務委託費として300万円が計上されています。今後の村づくりを考えると活用可能な平地を造成することが、村にとって有用と考えます。今までの例をあげると、不動トンネルの土捨場が、桑原公民館、グラウンドゴルフ場、工場用地として利用されています。
また国道169号、現道の一般車通行の見込みについて、観光事業初めとする下北山村の経済活動には大変な影響が出ており、生活維持のための緊急輸送として、下北山村で宿泊する人や遊びを目的とする人に通行許可証の発行も、どこか視野に入れて考えていく必要があるのではと思います。村長に何か考えがあるのか、お聞かせ願います。

答え:農林建設課長
当初国道169号は奈良県が前鬼から上池原付近までトンネルを抜く計画を進めておりましたが、崩土が発生した上池原工区は地質が相当悪く高度な技術を要することから、県から国に対し本格復旧の要望を行い、3月27日に国の権限代行による災害復旧事業として実施することが決まりました。このことから前鬼から上池原付近までトンネルで新道が建設されることはまだ決定しておらず、現在は付近の調査等を国、県が行っております。
仮に、新たにトンネルで本復旧が行われた場合、計画中の路線付近には平地を造成するような土地、地形がなく、また集落付近に土捨場を造成するとなると運搬費用、時間、粉塵等の問題で難しいかと思います。
一般車両の通行見込みは過日4月22日に議会、各区長向けに、奈良県県土マネジメント部による説明会がありましたが、それ以後一般車両の通行見込についての情報は村にも入っておりません。新たな情報が入り次第お伝えさせて頂きます。

答え:村長
通行止めにより大変深刻な事態となっているところは、皆さんと同じ考えです。
観光客にも通行許可証をということでありますけれども、今現在、村民の方に許可証を発行しておりますが、基本的な県の考え方としては原則緊急車両という認識です。県に対しては、一定の安全確保ができる監視のもとで県の英知を出していただき、雨量規制や時間規制もできるだけ緩和していただき一般車両も早く通行ができるようにお願いをしているところであります。

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