■下北山村消防団 団長 大崎 剛
新年あけましておめでとうございます。
村民の皆様には、穏やかで健やかな新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃より消防団活動にご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
このたび、令和6年12月1日付けで下北山村消防団長に任命され、新たにその重責を担うこととなりました。これまで以上に地域の安心・安全に寄与すべく、団員一同とともに尽力してまいります。
西岡前団長には、地域の防災活動における多大なご貢献をいただきました。その姿勢を受け継ぎ、さらに地域防災力の向上を目指して全力を尽くしてまいります。どうか、前団長同様にご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
昨年を振り返りますと、国内において多くの自然災害が発生した一年でありました。特に、令和6年1月1日に発生した石川県能登半島での震度7の地震は、非常に大きな被害をもたらしました。この地震では、多くの建物が倒壊し、住民の生活に甚大な影響を与え、地域全体が復旧に向けた長い取り組みを余儀なくされました。その後、9月20日から23日にかけて石川県能登半島を襲った豪雨では、地震からの復旧作業が進む中で再び土砂災害や河川の氾濫が発生し、住民生活にさらなる被害をもたらしました。
また、4月17日には愛媛県や高知県で震度6弱の地震が発生し、多くの人々が不安な日々を過ごしました。7月25日には秋田県や山形県で記録的豪雨が発生し、広範囲で浸水被害が見られました。
さらに、8月8日には宮崎県の日向灘で震度6弱の地震が発生し、気象庁が初めて南海トラフ地震臨時情報を発表しました。この情報は、南海トラフ巨大地震の切迫性を示唆するものであり、南海トラフ地震に備え、地域全体で防災対策や避難訓練をさらに強化していく必要性が改めて明確になりました。
このように、自然災害が相次ぐ中で、消防団を取り巻く環境もますます厳しさを増しています。火災のみならず、多様化・複雑化する災害への対応が求められる中、消防団は地域防災の要として、その役割が一層重要になっています。本年も村民の皆様の生命、身体、財産を守るため、知識の研鑽と技術の向上に努め、火災予防や防災活動を積極的に進めてまいります。
最後に、本年が災害のない平穏な一年となりますよう祈念するとともに、村民の皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
※「西岡前団長」の「西」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
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