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施政方針

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埼玉県ふじみ野市

《人と人とのつながり、そして地域のつながり》

2月20日に開会の令和5年第1回ふじみ野市議会定例会で、市長が表明した施政方針を通して、新年度の政策方針の概要をお知らせします。
ふじみ野市長 高畑 博

■ふじみ野市の未来に向けて
ふじみ野市のまちづくりの方向性を示す計画として「ふじみ野市将来構想from 2018 to 2030」を平成30年3月に策定しました。
この計画は「基本構想」「基本計画」「実施計画」の3層となっていますが、2層目の基本計画は平成30年度~令和5年度を前期計画として策定していることから、令和5年度は前期計画の最終年度となり、後期計画に引き継ぐ大切な年度であります。
そのような節目の年ではありますが、新型コロナウイルスとの闘いは、残念ながら4年目に入り、見えない敵と今後も闘っていかなければなりません。これまでも「コロナに打ち勝ち市民とともに希望へ」との思いと「ふじみ野市の未来に向けて、最も重要な課題は、誰もが願っている以前のような日常を取り戻すこと。今後の取り組み方によってこのまちの将来が決まる正念場」という決意の下、市政運営に当たってきたところでございます。そして今後も、感染対策と社会経済活動の両立に向けて全力で取り組み、子どもからシルバー世代まで誰もが健やかに暮らし続けることのできる市政運営に努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

■絆を強く結ぶ
さて、私が市長就任以来、政治信念として毎年欠かさずに行ってきましたタウンミーティングですが、これまでの2年間は感染症対策のため、各自治組織の会長さんとの意見交換の形で行ってまいりましたが、昨年の9月からは約3年ぶりに直接市民の皆さんと膝を突き合わせて行う本来の形で再開しました。
ある地域のタウンミーティングで「国・県・市があり、最も身近な組織として自治組織があるが、その自治組織が崩壊の危機に瀕(ひん)している」との発言がありました。以前であれば地域の皆さんが協力しながら行ってきた行事が新型コロナウイルス感染症の影響で開催できなかったことで、地域のつながりが少し薄れてしまったことを現実のものとして捉えざるを得ないと痛切に感じました。
しかしながら、人と人とのつながり、そして地域のつながりは、絶対に必要であると確信しております。
日頃の防犯活動や登下校時の子どもたちの見守り活動など、平時はもとより、災害時に各地域での共助は絶対に必要です。大規模災害はいつ起こるか分かりません。今この瞬間に起こるかもしれません。
令和5年度は、何としても人と人とのつながり、地域の絆を強く結び直す足がかりの年にしていきたいと考えております。

■家族のようなあったかいまち
私たちを取り巻く環境は、社会構造などが著しく変化しております。社会経済的損失もそうですが、更に深刻な問題として、出生数の低下の問題があります。新型コロナウイルス感染症の長期化の影響で将来への不安から「産み控え」が起きていると指摘されているようであります。厚生労働大臣からも「令和4年の出生数については、77万人前後になるのではないか」との発言がありました。統計開始以来、初めて80万人を割り込むことになります。速報値から推測すれば、令和3年の合計特殊出生率より更に低下することが見込まれます。令和3年の合計特殊出生率も前年対比では、0・03ポイント下がっています。数字の上では僅かに見えますが、実はこの差が、これから先、またその先へと大きな数字として表れてくるものと考えております。
これから生まれてくる子どもたちが大人になった時、生活の利便性は今より更に向上していると思いますが、減少する生産年齢人口で社会を支えていかなければなりません。単純に高齢者を支えていくということだけではなく、この国全体を支えていかなければならないのです。そのためには、先に記載したとおり、人と人とのつながりが必ず必要になると考えております。
いつの時代も、どのような状況下にあっても、人の温かさや思いやり、こうした目には見えない心のつながりが大切です。
だからこそ、このまちで暮らす全ての市民が一つの家族のようなあったかいまちにしたい。
そして何より大切なことは、子どもたちの笑顔を増やすこと。
この思いを胸に、市民の命と暮らしを守ることを第一に、引き続き全身全霊で取り組んでいく所存です。

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