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カメラスケッチ(1)

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奈良県十津川村

■SDGs×観光×次世代(十津川高校)の地域創造シンポジウム
2月8日、ホテル昴(大字平谷)で第3回地域創造シンポジウムが開催されました。SDGsへの貢献と観光を切り口とした持続可能な地域づくりについて、一般社団法人そらの郷・出尾宏二事務局次長による講演や、十津川高校2年生が地域活性化のアイデアを発表しました。

(1)Lecture 講演「交流を資源としたニューツーリズムの創造」
◇価値観は「消費」から「再生・共創」へ。
地域やその暮らしに共感する地域のファンを増やしていきましょう。

講演では、インバウンドとの交流を通じて地域の人が元気になる観光振興をしている徳島県西部の「にし阿波」地域の事例を紹介していただきました。
観光客の意識は、消費するだけではなく、訪れた地域に少し社会貢献したいという価値観に変わってきています。一緒に林業を守る、一緒に川を綺麗に保つ、あるいは防災に役に立つなど、その地域を支えたいと思う人を増やしていくことが、これからの目指す観光です。そのために、地域のポリシーに共感してもらえる経験をしてもらうことや、その地域でしかないものを磨き上げることで、持続可能な地域づくりにつなげます。
その来訪者と地域の関係をつなぐのは、観光事業者だけではなく、その地域出会う人々です。ローカルコミュニティのネットワークが広がることで、新たな価値をつくり、地域力を向上させます。

「持続可能な地域づくりのためにどんな観光・地域振興をしたらいいのか一緒に考えてみましょう」
一般社団法人そらの郷
事務局次長 出尾 宏二さん

(2)Panel Discussion「高校生が考える地域住民の小さな幸せについて」
◇十津川村を長く持続させるために
住民が幸せに暮らし続けられる地域づくりを考えました

昨年度の「地域創造シンポジウム」で先輩が発表した研究と、10月に行った「高校生議会」で村の地域課題について提案した内容を発展させ、4つのテーマで研究を発表しました。

▽テーマ1 ロードバイクを使用した観光
和歌山県ではサイクリングルートを整備するなど輪行者誘致に力を入れている
・奈良~和歌山間の輪行者に十津川を満喫してほしい!
・十津川の観光客にレンタサイクルで豊かな自然を体験してほしい!
ロードバイクの周遊観光ルートを考えて実走してみました!

▽テーマ2 サイクルラックを設置
熊野古道小辺路の西中から平谷まで歩くのが辛いという観光客の声が多い
・西中~平谷をつなぐ自転車があれば、困り感の軽減ができる!
サイクルラックを設置する場所検討して、製作を始めました!

・木材やデザインを決定!完成させて設置を目指します
「西中大谷橋の近くはどうでしょうか」
・サイクルラックの設置は現地で候補の場所を探しました!

▽テーマ3 廃校×自転車 BMXの練習場を整備
村内に「遊び場がほしい」という声と、廃校の活用を自転車を使ったプロジェクトにつなげました。
・子どもから大人まで遊べる「遊び場」をつくることができる!
廃校を活用したBMX練習場の整備イメージ図をつくりました!

BMXとは自転車競技の一種。
「レース」や「フリースタイル」などの競技があり、一部はオリンピックの正式種目にもなっています。

マインクラフトで旧西川中学校のグラウンドや校舎を活用した練習場をつくりました!

▽テーマ4 若い人も『ゆうべし』に親しみを
[ゆうべしの好み調査]
十津川村の郷土食「ゆうべし」

ゆうべしが「好きではない」と答えた若年層でもアンケートでは「後世に受け継ぎたい」と多くの回答がありました!

アンケート調査で、若い世代に「ゆうべし」が苦手な人が多いという結果に。
・若い人に親しんでもらい、「ゆうべし」を後世に引き継がれるように!
苦手な人もおいしく食べられるように、アレンジしてみました!

・粉末やペーストにすると「ゆうべし」じゃないみたいだったとおいしく食べられました!

「小中学生にも親しんでもらえるように給食に出してはどうでしょうか」

これをきっかけに、子供たちが地域の大人を巻き込んで社会をより良く作っていく活動に広げて発展していきたいですね

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