紫陽花には「七変化」という別名があります。土壌酸度などの要因で白から青紫、深紅へ色が変化し、華やかな色変化を楽しませてくれます。『紫陽花や きのふの誠 けふの嘘』(正岡子規)は、紫陽花の色の変化と世の無常を例えた秀作として知られています。人の心も社会の情勢も変化するもので、その移り変わりに振り回されることも少なくないです。さて、20年ぶりに紙幣のデザインが変わりました。最初は不思議な感じがするのでしょうが、何事も慣れてくるもの。紫陽花の色変化を楽しむように、世の変化も楽しみたいですね。(弓場)
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