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あとがき

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奈良県十津川村

月末の複雑な動きをする台風には随分と振り回された気がします。結果的には大きな被害もなく、胸を撫で下ろした人も多いでしょう。「台風」という名称は比較的新しく、明治に学術的な定義がされる前は、統一性のない呼び方でした。古くは「野分(のわけ・のわき)」との表現があり、枕草子には『野分のまたの日こそ、いみじうあはれにをかしけれ(台風の翌日は非常にしみじみとして趣深い)』とあります。気象情報のニュースも台風の進路予報もない時代に嵐に遭うのはさぞ恐ろしかったでしょうが、台風一過で「趣深い」と思える状況の場合はまだ良いものです。現代の気象学の発達とテクノロジー進化の恩恵は大きく、予報のおかげで対策も心づもりもできることに感謝するばかり。しかし、近年は台風だけではなく、大雨も激甚化して大きな被害をもたらすことがあります。台風一過も防災対策の甲斐あって「いとをかし」と思えるよう、日ごろから気を配っていたいものです。(弓場)

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