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自治体の皆さまへ

村政懇談会(2)

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奈良県十津川村

◆道路
◇県道川津高野線の拡幅について
山天の地すべり工事による通行止め中に、この間の拡幅工事をできませんか。
(神納川区)

・県道の待避所整備についても要望してまいります。
災害復旧工事は、基本現状復旧と伺っています。国道425号では1.5車線改良という整備を行い、部分的な改良や待避所をつくっています。県道川津高野線についても対向可能となるように、新たに要望していきたいと思います。

◇国道168号新天辻トンネルはどうなっているか
阪本工区は事業化から10年で開通しました。
(中野村区)

・国道からは見えませんが、工事は進んでいます。
国道168号「五條新宮道路」の新天辻工区は、五條市西吉野町立川渡でトンネル工事の準備として鉄骨の仮桟橋をかけています。国道168号からは見えませんが、工事は進んでいます。
県が事業主体で事業化して約4年、村民生活も直結する事業です。前奈良県知事の荒井氏からは、工事により発生した土砂を五條市の防災拠点に持って行くと聞いていましたが、計画が見直しとなり、残土がどうなるのかも含めて、新天辻工区の早期完成について県に強く要望していきます。

◇二車線でない道路では、災害時に通行止めとなり孤立化してしまう
う回路として林業作業道の工事を進めているが、今ある林道についてどのように考えておられますか。
(東区)

・国道168号の整備の要望と、非常時には代替路となる林道・基幹作業道などの整備を進めていきます。
国道168号「長殿道路」を事業化してから12年、「風屋川津・宇宮原工区」「十津川道路II期」をあわせた進捗状況は12%。このままでは百年かかってしまうので、危機感を持って進まなければいけません。まず、要望のやり方を変えていかなければと思っています。奈良県選出の国会議員にも国交省、財務省に要望へ同行いただき、用地買収は県や村が先行して行うことで話を進めやすくする必要があると考えています。
必ず孤立化させないために、作業道規格でも歩き道でも、どこかに繋がる、逃げられる道の整備を行っていきたいと考えています。

◇大野武蔵線の整備はどうなっているのか
大野武蔵間はどんな事業で、どんな幅員で維持管理していくのか。
(三村区)

・閉塞する可能性が高く、う回路は必要。まず道を繋げるところから始め、その土地に適した整備を心がけていきます。
大野から武蔵に繋がる作業道については、今のところ工事を進める段取りができておりませんことを、大変申し訳なく思っています。今後、工事着手できるよう今年度、作業道規格で線形案について設計させていただいております。そのなかで、トンネルを掘削するなど、さまざまな案を含めて検討しているところです。
大野は交通の面で途絶される可能性が高い地域だと認識しているので、う回路の開設は必須だと考えています。

◇基幹作業道上湯川迫西川線の整備の進捗は
村外の人からもいつ完成かと問い合わせがあります。
(西川区)

・今年度中に竣工します。
今年度中に竣工しますが、舗装はされていません。上湯川・迫西川間、大野・武蔵間も含め整備を進めていきたいと考えています。

◆獣害
◇被害を与えそうな熊に対しては殺処分ができるように、県や国に訴え続けてほしい
伯母子峠から歩いてきた外国人が子熊を見たと言っていた。釣り客も熊が怖いと言っている。
(神納川区・西川区)

・人的被害が出た場合を考え、家のそばに出没した熊は殺処分することを優先させる取組みをしています。
環境省のレッドリストで、紀伊半島のツキノワグマは絶滅危惧種であるとされています。檻の設置には、一般対応と緊急対応があり、一般対応で檻を設置した場合、今の奈良県のルールでは学習放獣するしかないとなっています。家のそばに熊が出没した場合は、緊急対応として檻を設置し、捕獲した熊は県、村、警察、猟友会との協議後、殺処分となるケースもあります。
熊の対策については、三重、奈良、和歌山の3県知事会議でも申し上げました。五條市と吉野郡の全町村で奈良県にも要望に行き、緊急対応時の捕殺について明確なルールを作成していただき、和歌山県、三重県にも共有できるよう要望をしました。環境省にも要望をしています。
十津川村民の命を守ることが一番大事だと思い、取り組んでまいります。

◇獣害に対し実態調査をしながら防除対策を考えていくべきでは
特に猿に畑などを荒らされます。今後、行政はどうしていくのですか。
(西川区・東区)

・山林と集落周りの整備をすることで、野生生物の侵入を防ぐ緩衝地帯を形成できると考えます。
獣害対策は防災の観点からも取組みをしたいと考えています。集落内に草木が茂り山が迫ると、獣も同時に迫ってきます。山の整備は不可欠で、家の近くの伐採を進める集落環境等保全整備事業など、人が快適に住める空間にするために、木を切るなどの整備を行政が手掛けていこうと考えています。

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